代謝を高めるには?3つの代謝と神経の関係

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響は、生活様式を一変させてしまいましたね。体にも変化が出ていませんか?その一つが、代謝の変化です。
例えば、在宅ワークになり、会社に行っていないのに疲れが溜まることがあります。また、腰痛や首や肩のコリがいつもより気になったり、気分が晴れなかったりしていませんか?
その中でも、『コロナ太り』という言葉が生まれました。自粛期間に入ってから、太ってしまった方も多いのではないでしょうか?
そして、自粛期間が明けても、なかなか痩せないという人も少なくないと思います。そこで今回は、効率的に痩せるために重要な『代謝』についてお伝えしていきます。
体に備わっている3つの代謝とは?
まず、『代謝』という言葉を簡潔に説明します。代謝とは、「食べ物を消化・吸収し、生きるために必要なエネルギーに変換して使うこと」です。この代謝には、3つの種類があります。
①基礎代謝
基礎代謝とは、「生命活動に必要な、最低限度のエネルギー」のことです。
例えば、心臓が動く、血液が流れる、呼吸をするなどです。ただ生きているだけで消費するエネルギーです。
この基礎代謝は、人間が消費するエネルギーの約60%を占めています。1日の消費量は、成人女性で約1200kcal、成人男性で約1500kcalです。
基礎代謝と運動不足
一般的に、基礎代謝を高めるには、筋トレがもっとも効率的といわれています。
しかし、コロナ自粛で在宅ワークになった方は、運動不足で筋肉量が低下しがちです。そのため、基礎代謝が低下している可能性があります。
食べ過ぎていないのに、なぜか太ってしまった。そんな方は、基礎代謝の低下が原因かもしれません。
②生活活動代謝
生活活動代謝とは、「生活や運動など、自ら動くことで消費されるエネルギー」のことです。人間が消費するエネルギーの約30%を占めています。
基礎代謝の約60%と比べると、大したことないように感じるかもしれません。しかし、馬鹿にはできません。
余った糖質のゆくえ
実は、脂肪を1㎏減らすには、約7200kcalの消費が必要といわれています。
人間は、吸収した糖質をブドウ糖に変えて、筋肉や肝臓に溜め込みます。その量は、筋肉で300g(1200kcal)、肝臓で100g(400kcal)です。さらに、血液全体で15g(60kcal)、脳で2g(8kcal)となります。
では、余った糖質はどこへ行くのでしょうか?答えは脂肪です。脂肪1㎏には、7200kcalが蓄えられます。これが、太りやすく痩せにくい原因と言われています。
まさに『コロナ太り』
つまり、コロナ自粛で外出しなくなれば、消費エネルギーの約30%がなくなります。そのため、太って当たり前といえるかもしれません。まさに『コロナ太り』ですね!
③食事誘導性代謝
食事誘導性代謝とは、「食べ物を消化・吸収するために必要なエネルギー」のことです。
食事をすると、体が熱くなる経験をされた方は多いかもしれません。実は、人間は食事を摂るのにもエネルギーを消費しています。その量は、全体の約10%です。
また、食べた物によっても変わります。糖質の場合は約6%、脂質は約4%、タンパク質は約30%です。
タンパク質の大切さ
タンパク質は、人間の細胞を作るうえで欠かせない栄養素です。しかし、タンパク質が不足すると、筋肉量の低下にもつながります。
そうなると、基礎代謝も低下してしまいます。そのため、肥満を解消するためにまったく食べないのは、代謝の観点からは効率的とはいえません。
余談ですが、タンパク質は英語でプロテインです。語源はギリシャ語のプロテイオスで、「もっとも必要なもの」という意味があります。
大昔の人は、科学的データがない時代でも、タンパク質の重要性に気づいていたのですね。
肥満につながる生活の要因
上記以外でも、『昼夜逆転』や『寝不足』などの不規則な生活は、肥満の原因とされています。また、『過度なストレス』も原因の一つです。
このように、一言で「太ってしまった」といっても、肥満につながる要因はさまざまです。
さらに、『コロナ太り』を経験された方は、いつもとは違う環境での生活を強いられていました。つまり、肥満になる条件が揃っていたと言えます。
では、カイロプラクティックの観点から、肥満はどのように考えられるのでしょうか?
あわせて読みたい:すい臓は、最も頼れる身体の監視人
あわせて読みたい:胃には想像を越える働きがあった!
同じようなお悩みはありませんか?
塩川カイロプラクティック(銀座)では、初回に問診と検査で体の状態を確かめてから、今後のケアの流れをご説明します。初回の目安は1時間です。
カイロプラクティックが意味する肥満とは?
カイロプラクティックで肥満が解消するのでしょうか?答えはYESであり、NOでもあります。
まず、太ってしまう人の共通点として、「代謝が低下している」ことが考えられます。
甲状腺と代謝
人間の代謝を司っているのは、甲状腺という臓器です。甲状腺は喉にあり、大きさは縦に3~5㎝、重さは15~20g程度の小さな臓器です。
甲状腺からは、甲状腺ホルモンが出ています。ただし、ホルモンは多すぎても、少なすぎても良くありません。
神経のサイクルが乱れると、甲状腺と脳との連携が取れなくなります。脳は、全身をコントロールしている司令塔です。その結果、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になったり、滞ったりします。そして、代謝異常を起こし、太りやすい体となります。
神経の流れと体のパフォーマンス
肥満を解消するために、運動することはもちろん大切です。ただし、まずは神経の流れを整えることも大切です。
例えば、海外では、カイロプラクティックを体のケアに取り入れているプロアスリートもいます。専属のカイロプラクターが試合に帯同する例もあります。
正しい筋肉が動くために
神経の流れを整えてから運動をすると、正しい筋肉が動きます。それは、怪我の予防にもつながると考えています。そして一番の理由は、体のパフォーマンスの向上につながることです。
では、なぜ神経の流れを整えると、体のパフォーマンスが向上するのでしょうか?
神経は情報の通り道
それは、外の環境から得た情報を、神経が脳へ伝えているからです。
スポーツなど、目の前の環境が目まぐるしく変わる状況では、様々な変化への対応が求められます。そのとき、情報を脳へ伝える神経機能に異常が生じていたら、どうなるでしょうか?
脳から体、体から脳への情報が、コンマ何秒か遅れるとします。それだけでも、プロのスポーツ選手には、勝敗に大きな影響があります。
日常生活と神経のサイクル
では、日常生活に置き換えて考えてみましょう。日常生活では、コンマ何秒の世界で状況が変わることは、それほど多くありません。
例えば、頭痛を例にあげてみましょう。普段はまったく問題ないのに、低気圧の日だけ頭痛になる人もいます。
もし、低気圧の日にその場にいる全員が頭痛になるなら、納得もできます。しかし、そうではありませんよね?
つまり、低気圧のたびに体に症状が現れる方は、神経のサイクルが乱れていると考えられます。そのため、外部の環境変化に適応できていないのです。
食べ物と脳の判断
これは、食べ物でも同じことが言えます。食べた物は、体にとって必要なものなのか?それとも、吸収せずに排泄するべきなのか?
もし、脳と内臓をつなぐ神経に異常が生じていれば、正しい判断ができなくなります。そして、不要なものまで吸収してしまうことになります。つまり、肥満の原因にもなりえます。
答えは脳が知っている
肥満の原因には、様々な問題が考えられます。例えば、甲状腺機能の低下による肥満なのか?それとも、自律神経の乱れから胃腸の働きが低下しているのか?
その答えは、すべてあなたの脳が知っています。だからこそ重要なのは、神経機能を正常にして、体の情報や外部の環境の変化を脳へ伝えることです。そうすれば、脳は決して間違いを犯しません。
効率よく代謝を高めるために
運動をするのも、食生活や生活リズムを見直すのも、どれも素晴らしいことです。しかし、神経機能が正常に働いていなければ、「効率が悪い」ということになります。
例えば、運動では、正しい筋肉が動いた方が、効率的に代謝を高めることができます。さらに、怪我の予防にもなります。
また、生活リズムが乱れてしまった方は、自律神経のバランスを乱している場合も多いです。そのため、神経の流れを整えるカイロプラクティックは、有効な選択肢の一つだと考えています。
答えは体の内にある
答えは、外にはありません。すべて、あなたの体の内にあります。
あなたもカイロプラクティック・ケアを取り入れて、コロナによる環境の変化にも柔軟に対応できる体を手に入れましょう!

こんなときは、医療機関へ
食事や生活を変えていないのに体重が急に増える、または減る、強いだるさやむくみ、動悸、のどの渇きが続くといった場合は、自己判断せず、まず医療機関を受診してください。甲状腺などの病気が隠れていることもあります。
はじめての方からよくある質問
Q. 初めての場合、時間はどのくらいかかりますか?
問診票の記入やカウンセリング、検査を行い、ケアの最後にカイロプラクティックの説明と今後のケアの流れをお伝えします。目安として、初回は1時間とお考えください。
Q. どのくらいの期間、通うことになりますか?
状態によって差はありますが、当院では6ヶ月間を卒業の目安としています。神経の修復と回復にかかる期間をもとにした考え方です。
Q. アジャストメントは痛いですか?
基本的に痛みは生じません。お身体に痛みがある場合、姿勢によっては痛みを感じることもあります。その際は遠慮なくお伝えください。無理のない姿勢でケアを進めます。
Q. 健康保険は使えますか?支払い方法は?
日本にはカイロプラクティックの法律がないため、健康保険はお使いいただけません。クレジットカードでのお支払いは可能です。

執筆者塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。



