寝ても目の疲れが取れない理由とはー寝る前のスマホー
塩川カイロプラクティックの関野です。
私は、以前より不眠症をはじめとした睡眠や自律神経の問題を抱える患者様を専門に施術をしていました。
夕方になると、目の奥が重い。
画面を見ていると、文字がぼやけてくる。 寝て起きても、目の疲れだけは残っている。
目が疲れているのではなく、もしかしたら脳が疲れているのかもしれません。
目は、外に出ている脳です
目は、単なるレンズではありません。
網膜は、発生の段階で脳の一部から伸びてきた組織です。 つまり目は、体の外に出ている脳だといわれることがあります。
そして私たちが受け取る情報のうち、 かなりの割合が視覚から入ってくるといわれています。
朝から晩まで、目は情報を送り続けています。
・スマートフォンの画面
・パソコンのモニター
・移動中の広告
・帰宅してからのテレビ
それを処理しているのは、目ではなく脳です。
だから目が疲れたと感じるとき、実際に限界に近いのは脳のほうなのです。
ピント合わせは、自律神経の仕事です
もうひとつ、あまり知られていないことがあります。
目のピント合わせは、自律神経が行っています。
近くを見るときと遠くを見るときで、 目の中の筋肉が自動的に切り替わって働いています。
一日中、手元の画面ばかりを見ているとどうなるでしょうか?
近くを見るための状態が、固定されたまま続くことになります。
そして近くを見る作業は、緊張側(交感神経)の神経を使い続けることでもあります。
目を酷使した日に、なんとなく気持ちが休まらない。 そんな感覚を持たれたことはないでしょうか。
それは気のせいではないのかもしれません。
眠る前の画面が、なぜ問題になるのか
寝る前のスマートフォンについては、よく耳にされると思います。
光の影響も指摘されていますが、 それ以上に大きいのは、脳が受け取る情報の量ではないでしょうか。
眠る直前まで情報を受け取り続けている脳に、 「はい、ここから休んでください」と言っても、切り替えは間に合いません。
これは、以前このコラムでお伝えした トイレやお風呂にまでスマートフォンを持ち込んでしまう話ともつながっています。
情報を絶つ時間がないまま、眠ろうとしている。 そこに無理があるのだと思います。
私たちがみているところ
特に首の骨は、頭の重さを支えながら、 目や顔に向かう神経の通り道のすぐそばにあります。
脳と体をつなぐ神経の流れが妨げられている状態を、 カイロプラクティックではサブラクセーションといいます。
その妨げを取り除いていくと、 自律神経の切り替えは患者様の体が自分の力で行うようになります。
目を治しているのではありません。 目と脳が休めるようになるための、妨げを減らしているだけです。
今夜、試してみてほしいこと
1つめは、20分ごとに20秒、遠くを見ることです。
窓の外でも、部屋の反対側の壁でも構いません。 近くに固定されていた目の状態を、意識的に切り替える時間です。
タイマーをかける必要はありません。 思い出したときに、顔を上げるだけで十分です。
2つめは、眠る30分前に、目を閉じる時間をつくることです。
眠らなくても構いません。 照明を落とした部屋で、ただ目を閉じている。
情報が止まった瞬間から、脳は休息を始めます。 その30分が、その夜の眠りの深さを変えていきます。
目を閉じるという行為は、何もしていないように見えますが、
体にとっては、はっきりとした準備の時間なのです。
目を休める時間も大切に。

執筆者関野 貴友
大阪府出身。19歳よりスポーツトレーナーの専門分野を学び始める。後に、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。また、不眠症をはじめとした睡眠障害の研究に打ち込む。様々な治療法を調べるうち、塩川満章先生に出会い、先生の助言のもと、都内の鍼灸院に勤務と同時に、シオカワスクールに入校。カイロプラクティックの素晴らしさを再認識し、現在は塩川カイロプラクティックにて施術を行う。スクールではインストラクターも担当しており、後進の育成にも力を入れている。皆様にもカイロプラクティックの魅力を提供できますよう、尽力いたします。



