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2020.12.25

カイロプラクティックと視覚の深い関係性

カテゴリ: 健康通信
カイロプラクティックと視覚の深い関係性

平成15年の厚生労働省による技術革新と労働に関する実態調査によると、パソコンを使ったデスクワークにおける身体的な疲労や症状の内容で、91.6%の目の疲れや痛みがあると報告されています。

また、スマホの普及による長時間の使用による目の負担も上げられます。 このように、現代人によって目を労わる時間は非常に限られています。

私たちの体は、ロボットではありません。 壊れたらそのパーツを簡単に交換することはできません。 手遅れになる前に、普段からもっと目の大切さを理解し目をいたわる習慣をもちましょう。

今回のコラムでは、カイロプラクティックと視覚の深い関係性について解説していきます。

人間は五感から得る情報の80%を視覚から

カイロプラクターは神経と脳の専門家であり、カイロプラクティックは最高の予防医学と言われています。 それは、視力や視野などの視覚情報にも当てはまります。

体の各部位はどこでも予防が大切ですが、目に関しては特に日頃からの予防が大切になります。 本来、野生の動物は生きていくために、狩りをしたり、敵から身を守るために周囲の情報をいかに早く的確にキャッチできるかが重要になります。

人間は五感から得る情報の80%を視覚から得ています。 目はそれほど重要な器官となります。 人間が本来持っている自然治癒力は、本来どんな怪我や病気にも打ち勝つ力を持っています。

網膜から入った光の刺激情報は、視神経を通して脳へ伝わります。 この視神経は脳に直接つながっている中枢神経の一部で、末梢神経に比べて再生力がとても弱く、完全に障害されてしまうと回復が難しくなります。 つまり、日頃からの予防が重要となります。

長時間の同一姿勢による視神経への悪影響

現代人は一昔前に比べると目を酷使する環境に身を置いています。 テレビ、パソコン、スマートフォンなどの電化製品は目にとって大きな負担となります。

さらに、これらの機器を使っている時はどうしても同じ姿勢になりがちになります。 人間は、やはり動物なので動いているのは得意でも、じっとしているのが苦手な生き物になります。

長時間のパソコン作業やスマートフォンで同じ姿勢をし続けた結果、頭が前方に傾いていきます。 人間の頭の重さは7~8㎏もあり、その重さはボーリングの球と同じくらいの重さになります。

私たちは、その重たい頭を細い首で支えているわけですが、頭が長時間前方に傾いていれば、当然首に負担がかかります。

その結果、いわゆるストレートネックといわれる状態になってしまうわけですが、このストレートネックが何か悪さをするということはありません。

背骨の形状は、その人の生活環境にあったものとなります。 通常、首には前弯カーブがついているのが理想的とはいわれていますが、頭が前方にいけば、バランスを取ろうとして、首の骨は自然と後ろ側に移動します。

もちろん、本来あるカーブというものは必要なものなのですが、なぜ本来必要なはずのカーブがなくなるのでしょうか。

私たちの脳は不必要なことはしません。 頭が前方に移動した状態で首の骨を後方へ移動させるのは、全身のバランスを保つためになりますが、バランスを崩すということは、神経が損傷しやすい環境になることを意味しています。

首の骨が真っすぐになってしまうのと、神経が損傷するのと、どちらが脳(体)にとって一大事かといえば、間違いなく神経の損傷になります。

なぜなら、人間は神経の流れなしでは生きてはいけません。 そうならないために、本来必要なカーブを一つ消失させてでも、神経を保護する必要があります。

そもそも人間の体はそれほど弱くはありません。 一日、二日、長時間のパソコン作業を続けたからといって、それだけで首の骨が真っすぐになることはありません。

しかし、それが5年10年と続けば、徐々に負荷がかかってバランスを崩し、神経を損傷させないようにカーブが減少していきます。

その状態でさらなる負荷がかかれば、今度はよりバランスが悪くなり、神経を損傷してしまいます。 視神経も同じになります。

視神経は脳から頸椎(首の骨)を通って眼に繋がっています。 首に負担をかけるということは、目(視神経)に負担をかけているのと同じことが言えます。

神経サイクルの重要性

人間の目は、よくカメラに例えられます。 特に優れているのはカメラでいうところのオートフォーカス機能と手ブレ防止機能になります。

近くを見るときと遠くを見るときで、レンズの役割をしている水晶体は厚さを変えて、自動でピントを調節してくれます。

また、体や頭の動きを感知する耳からの情報を元に、体の動きとは逆方向に眼球を動かすことで画像のブレを防ぐといった働きまで備えています。

このような機能が、どんな高額カメラよりも高い水準で精巧にできています。 しかし、これらの機能は全て神経のサイクルが正常に働いていればこそとなります。

あなたの眼は、あなただけに特別に作られた唯一無二のパーツになります。 あなたの眼窩にすっぽりと収まり、決してポロッと落ちてしまうこともありません。

そして、今この記事を読めているのも神経のサイクルが正常に働いているからになります。 今ある健康を当たり前と思うのではなく、自身の健康に感謝し日頃からの予防で体を労わってあげてください。

その予防というジャンルにおいて、カイロプラクティックは最高のものと言えます。 皆さんも、日頃の予防にカイロプラクティックを取り入れ、健康な体を維持しましょう!

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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