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2020.12.01

カイロプラクターが教える健康になるための考え方!

カイロプラクターが教える健康になるための考え方!

コロナ禍の中、健康を意識する機会が多くなってはいませんか? 健康を考える上で、大きく分けて2種類の考え方があるとカイロプラクティックでは言われています。

今回のコラムでは、カイロプラクターが教える健康になるための2つの考え方をご紹介していきます。 是非、この機会にあなた自身の考え方と比較しながら、どちらが優勢しているかを考えてみてください。

健康になるための2つの考え方

①菌やウィルスを減らす考え方

今日様々な感染症というに私たちは悩まされ、生活の中で菌やウィルスは、“敵”や“悪者”として考えられていると思います。

病院では、抗生物質やワクチンによって菌やウィルスの根絶を目指し、それが現代の殺菌、除菌、抗菌社会へとつながっています。

このように考えてみると、1つ目の選択肢である“菌やウィルスを減らす考え方”が優勢するのではないでしょうか。

確かに抗生物質やワクチンによって、菌やウィルスから身体を守り、状態を悪化することを防ぐこともできます。

しかし、最近では今まで病原菌に効果があった薬剤が突然効かなくなり、病原菌が薬剤に耐性を持つと指摘され始めています。

薬剤を使っても病原菌は100%死滅せず、生き残った病原菌が薬剤に耐えられる菌に変異してしまうのです。 

なぜそのようなことが起きてしまったのでしょうか?

それは、私たち人間と同じように菌やウィルスにも“命”が存在しているからです。

“命”があるものには、環境が変化すれば適応し、常に生存することに努めるという特徴があります。

そのため、菌やウィルスを根絶しようとすればするほど、進化し続けるという結果に繋がってしまいます。

最近流行している新型インフルエンザなどのウィルスの進化は著しく、人間の知恵を越え、手に負えるものではありません。
 
例えば、ウィルスにとっての1年が人間の100万年の進化と言われています。 大腸菌をはじめとする菌も20分に1回分裂し、1個の大腸菌が10時間で690億個までに増え、1億に1個、突然変異しています。

つまり10時間で690回も突然変異が起こっています。 ウィルスやワクチンを製造しても、それを使う頃には突然変異した形の異なった菌やウィルスが流行しています。

農業でも同じことが起こっています。畑の土壌に強い農薬を撒いても病原菌をすべて排除することが出来ません。

なぜなら土壌に存在している病原菌も同様に薬剤耐性菌に変異します。 しかし自然栽培農家の人たちによると、むしろ菌は土壌の余分な肥料や不純物の浄化に必要なものとされています。

化学肥料などの使用により病原菌が繁殖するような環境を自ら作り、そしてその繁殖した病原菌を退治する農薬の使用といった終わりのないサイクルを作っています。 

このように考えてみると、本当の健康は、菌やウィルスとの戦いの果てに勝ちはありません。 菌やウィルスは敵ではなく、私たちと同じ“命”が存在し、共存していくことがベストな選択と言えないでしょうか。

菌やウィルスにもほかの生物と同様に目的があってこの自然界に生まれてきて、私たちに働きかけてくれています。

②身体の抵抗する力を高める考え方

では、もう1つの考え方である”身体の抵抗する力を高める考え方“について考えてみましょう。

例えば、同じ環境で生活してきても感染症になる人とならない人がいます。 なぜそのようなことが起きるのでしょうか?

それは、病気の原因が病原菌という認識ではありません。 病気の原因は、身体の抵抗する力、すなわち免疫力に大きく関係しています。

免疫力を高く保つために1番重要なことは、脳がしっかりと身体の状態を把握することになります。 そもそも私たちの身体は、病原菌が体に侵入してきても脳は神経によって瞬時に察知することができます。

神経は、どんな病原菌がどこにどれくらい侵入してきたのかという細かな状態を脳に伝えます。その結果、自らの身体で病原菌を退治することのできる抗体を作り、病原菌の対処に当たります。

本物の免疫を獲得するためには、実際に菌やウィルスに感染し本物の抗体を作ることが重要になります。

そしてその抗体を次の世代へと受け継ぐ、これこそ私たちが手にする最高の宝物ではないでしょうか。 菌やウィルスも命を繋ぐために必死に活きています。

私たちの身体を媒体にして、繁殖しています。もし私たちの命が失われれば、菌やウィルスの命も失われることになります。

菌やウィルスを排除することが本当の健康を手に入れることではなく、神経の流れを正常にし、免疫力を高い状態を保ち、菌やウィルスとの共存すること、これこそ本当の健康と言えるのではないでしょうか。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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