カイロプラクティックケアで熱中症対策!
カイロプラクティック・ケアで熱中症の対策ができるなんて信じられないと思っているのではないでしょうか。
汗をかくのが苦手ですぐにのぼせてしまい外に出るのが苦手な人、反対に異常に汗をかいてしまい外に出るのが苦手な人もいます。 この夏の時期の体温調整は非常に重要になります。
今回のコラムでは、カイロプラクティックと体温調整の重要性についてお伝えしていきます。 カイロプラクティック・ケアでこの猛暑の夏を乗り切っていきましょう!
体温調節とカイロプラクティックの関係性
人間は、その場の環境に適応する力を持っています。 日本の猛暑で、しっかりと水分補給や塩分補給をしているのに、その環境に耐えられないのは、神経のサイクルが乱れていることが原因かもしれません。
体温調節とカイロプラクティックはまったく関係がないと思われるかもしれませんが、そうではありません。
体温の調節機能は間脳の視床下部というところにあります。 視床下部には体温調節中枢があり、体温を調節する司令塔のような役割をしています。
司令塔である脳が神経を通じて全身に指令を出し、血管の拡張収縮を行って体温が調節されています。 つまり体温調節は神経機能がしっかりと働いているからこそ、正しく機能することが可能になります。
では、これによる予防とはどういったものでしょうか。 血管の拡張収縮機能に異常をきたすということは、血圧の問題や頭痛などの症状に繋がり、果ては脳梗塞や心筋梗塞の危険性も増すこととなってしまいます。
つまり、カイロプラクティックケアを受ける事により、神経のサイクルを整え、血管の拡張収縮が正常に行われれば、外気温などへの適応だけではなく、そういった血管系疾患の予防にもなります。
また、ウィルスや菌などの外敵が体内に侵入してくると、体温を一時的にあげて、侵入者を退治しようとします。 これは、人間が生まれながらに持っている自然治癒力の一部で、自己防衛能力となります。
当然、高熱が出ているときは、体もだるくとても辛いですよね。 しかし、薬に頼ることなく、自己の防衛機能により、その外敵に打ち勝つことができれば、それは免疫という一生モノの財産となります。
体温を上げるためには血管の拡張収縮機能が正常に働く必要があり、そのためには神経機能が正常に働いている必要があります。 また、神経のサイクルが機能していれば、菌やウィルスなどの外敵が侵入した際にも、その情報がいち早く脳まで届くため、早期の改善にも役立ちます。
体温調整は変化に適応するためのもの
カイロプラクティックは自然哲学に基づいた療法となります。 自然界の植物は誰に水を与えられるわけでもなく成長し、その場の環境に適応していきます。
自然界の動物は薬を飲むようなことはありません。 私たち、人間も地球という大自然の中で生活をしています。
ですが現代社会では、どんどん自然とはかけ離れた生活になりがちになります。 今回のトピックである、体温調節は、人間が進化の過程において、自然界の変化に適応するためのものであり、自己の免疫システムを高め、自然治癒力を働かせるものとなります。
神経機能が正常に働くということは、生きるためにはごく自然なことであり、カイロプラクティック・ケアを受けるということも自然な行為となります。
ただし、この自然なこととは、決して当たり前のことではなく、私たち生命が生きるということは、毎日が奇跡と言えます。
その日、その日の健康が決して当たり前のものではありません。 誰に命令されるでもなく、一時も休むことなく、絶えず私たちの体温を調節してくれる身体の神秘に感謝し、日頃からカイロプラクティックケアで自らの身体を労わってあげましょう。
執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。