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2021.01.24

カイロプラクターは『脳』と『神経』の専門家!その役割と重要性を解説

カテゴリ: 健康通信
カイロプラクターは『脳』と『神経』の専門家!その役割と重要性を解説

カイロプラクティックという言葉を聞くと、「骨とか背骨の専門家じゃないの?」と思う方がほとんどではないでしょうか。実はカイロプラクティックは、『脳』と『神経』の専門家と言われています。 今回のコラムでは、脳と神経が体にとってどのような役割があり、なぜ体にとって重要なのかを解説していきます。

脳は体のコントロールセンター

脳は体の中枢器官として、複雑な思考や感情や呼吸や血液循環や発汗など、生命維持のために体をコントロールしています。 体の中にある中央コンピューターのようなものになります。

脳はニューロンという神経細胞から構成されており、その回路はとても複雑になります。 ニューロン同士が繋がる部分をシナプスと言い、さまざまな情報を神経伝達物が伝達されます。

また、大と体の各部位を繋ぐ神経は途中で交差しているため、脳が手足に指令を出すときは、右脳から左半身に、左脳から右半身に伝達されます。 万が一、脳梗塞となってしまった場合、右脳で起これば左半身、左脳で起これば右半身が影響を受けることになります。

右脳を失ったアハード・イスラフィル(当時14歳)という少年の話はご存知でしょうか? 1987年6月、彼は地元の雑貨店でアルバイト中に、防犯用の銃が暴発し、彼の頭を貫きました。

この事故により右脳のほとんどを失ってしまいましたが、彼は奇跡的に一命をとりとめました。 左半身に麻痺は残ってしまいましたが、事故から3週間後には言葉を発し、1996年にシンクレア・コミュニティ・カレッジを卒業しました。

さらに、事故から13年後には車イスから自力で立ち上がれるようになりました。 残った脳が失われてしまった右脳の機能を補うために、神経ネットワークを繋ぎ直したためと言われています。

10歳までなら脳の失われた機能は残った脳が補うといわれていますが、彼の事故当時の年齢は14歳。 一般的に大脳の神経組織が損傷すると、知的能力が失われ、認知症になったりと日常生活に支障をきたすと言われています。 ですが、彼のように奇跡的な回復をする人もいます。

人間の治る力はどこから?

人間が生まれながらに持っている治る力が正常に機能するためには、必ず脳と神経が重要になります。

治る力には、体から脳へ、脳から体への神経伝達が必要不可欠になります。 体に異常が生じた時に瞬時に対応するために、常に脳は体の状態を把握する必要があります。

定期的なカイロプラクティック・ケアを受け、神経の流れを整えるということは、この脳と神経が正常に機能するということになり、生命維持に必要な体の “調和” が取れるようになります。

脳は体のすべてを司っています。 人間の五感も脳が判断して感じています。 見て、聞いて、触って、味わって、嗅ぐ。 人間の五感というのは、とても優れたものになります。

これらの感覚は、体の各器官の調和が取れているからこそであり、なぜその調和が取れているのかといえば、脳が体の状態を把握し全身をコントロールしてくれているからになります。

痛みは体のシグナル!

例えば、肩こりが酷くてと訴えている人がいます。 その人が足を骨折したらどうでしょうか?

骨折した瞬間、その人は肩こりが気になると思いますか? 痛みは体が発しているSOSのサインの1つではあるものの、それが全てではなく、むしろほんの一端にすぎないということになります。

免疫システムが低下したり、ホルモンバランスが乱れたりといったことは、痛みと違い、感じ取りづらい部分ではあります。 ですが、こういった痛み以外の部分もカイロプラクティックでケアをしていくことが重要になります。

痛みがないからカイロプラクティック・ケアを受ける必要がないということは、極寒の雪山を寒くないから服を着る必要がないといっているも同然になります。

腰痛の人がカイロプラクティックもケアを受けだしたら、睡眠が深くなったり、目が良く見える気がしたり、食事が美味しく感じたり、花粉症が軽く感じたり、肌荒れがキレイになったり、一日、仕事が終わったあとも疲れなかったりと治る力によって様々な改善が見られます。

カイロプラクティックは脳と神経の専門家

このようにカイロプラクティックとは腰痛や肩こりを取るだけではなく、体のすべてに良い影響をもたらしてくれます。

それは、カイロプラクターがそうなるようにしたわけではありません。 カイロプラクターは神経の流れを正常にしただけです。

そうすることで、あなたの脳が神経を通して体の各組織に生きるための指令を出し、全身の調和がとれます。

そもそも体に現れる症状というのは、“何かがおかしい” という体から脳へのSOSのサインで、決して悪いものではありません。

日々の生活の中で、しっかりと体の内なる声に耳を傾けてみてください。 そして、カイロプラクティック・ケアを受けてみてください。そうすれば、あなたの素晴らしい人生は、より良いものになるでしょう!

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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