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2021.01.24

神経を守っている最強のプロテクターである『背骨』の重要性とは?

神経を守っている最強のプロテクターである『背骨』の重要性とは?

カイロプラクティックは、脳と神経の専門家と言われています。 今回のコラムでは、その神経を守っている『背骨』にどのような役割があり、私たちの健康と関係しているのかを詳しく解説していきます。

最強のプロテクター

背骨は体を支える、体を動かすといった役割があります。 背骨は脊椎や脊柱とも呼ばれ、7個の頸椎・12個の胸椎・5個の腰椎からなる計24個の椎骨が重なって構成されています。

この24個の骨の土台となっているのが骨盤になります。 24個の椎骨は、その大きさや形に若干の違いはありますが、基本的な構造は同じになります。

しかし、第一頚椎と第二頚椎は特殊な形をしています。 第一頸椎は指輪のような形をしていて、このリング状の穴に第二頸椎から上に出ている突起がはまっています。

この特殊な構造により、軸のまわりを車輪が回るように、首を痛めずにぐるりと回すことができます。

しかし、最も重要な背骨の役割は、体の中の最重要臓器である脳と全身を繋ぎ、情報を伝達する役割のある神経を保護することになります。言い換えれば、背骨は、最強のプロテクターと言えます。

背骨の4つのカーブ

背骨には4つのカーブがあります。 上から順番に頸椎が前カーブ、胸椎が後ろカーブ、腰椎が前カーブ、そして仙骨が後ろカーブになります。 このカーブを生理的弯曲と呼んでいます。

この4つの生理的弯曲は、赤ちゃんが産まれる前、お母さんのお腹の中にいる時は背骨を丸めているため、すべて後ろカーブをしています。

産まれてから、ハイハイを始めると顔を上にあげるので首に前カーブがつき、つかまり立ちなどを始めるとバランスを取るために腰にも前カーブがついていきます。

このS字カーブがあるおかげで、頭の重さを支えたり、さまざまな過重負荷からバランスを取ることが可能になります。

S字カーブがあるのと無いのでは耐えられる負荷が16倍も違うことが分かっています。

しかし、ほとんどの背骨の弯曲は、その人の生活環境によって変化していきます。 例えばデスクワークで一日中パソコンとにらめっこしている人は、頭部が前方に移動している場合が多くなります。

そのままでは体はバランスを取れないので、代償として首のカーブを後ろ側に移動させバランスを取ってます。

定期的にカイロプラクティック・ケアを受ける重要性

そもそもなぜ背骨をアジャストメントする必要があるのでしょうか。

神経は背骨の中を通っています。 背骨の隙間から神経を伸ばしていき、そこから徐々に枝分かれして、手の指先から足のつま先まで、全身に広がっていきます。

例えば、指先を切ったりしたときに痛みを感じるのは神経が通っているからになります。 この神経はとても繊細なもので10円玉くらいの重さがかかるだけで、神経の流れが60%も妨げられてしまいます。

神経は背骨の中を通っていますが、背骨の中は脳脊髄液という液で満たされているため、神経はその脳脊髄液のプールを浮遊しているような状態にあります。

1日や2日で背骨の骨がズレるということはありませんが、毎日の生活の積み重ねで、徐々に背骨の可動性が失われていきます。

その時、ほんの少しでも神経に圧力がかかるだけで神経の流れが乱れてしまいます。 その圧力は本当に僅かなもので、10円玉くらいの重さがかかるだけで神経の流れが60%も妨げられると言われています。

ここで厄介なのが、痛みを感じる感覚は人それぞれ違うということになります。 神経の流れが40%しかなくても痛みを感じない方もいます。

しかし、痛み以外の部分でも症状は進行してしまうため、手遅れになるまで気づくことはありません。 だからこそ、日頃からカイロプラクティック・ケアを受ける必要があります。

カイロプラクティックは決して痛みを取るだけのものではありません。 神経のサイクルを正常にして、脳が正しい情報を受け取れるようにします。 あとは脳が正しく調節してくれます。

そして、カイロプラクティックを通して、自身の内なる声に耳を傾けてみてください。 当たり前にあるものの有難みを忘れてしまいがちですが、今ある健康に感謝し普段から自身の体に関心を持っていきましょう。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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