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2020.11.09

小児カイロプラクティックの4つの効果

小児カイロプラクティックの4つの効果

海外と日本の小児カイロプラクティックの認知度の違い

日本では未だカイロプラクティック自体の認知度は低く、さらに赤ちゃんや子供へのカイロプラクティックの必要性を理解している方はほとんどいません。

アメリアでは、ICPA(国際小児カイロプラクティック協会)という小児カイロプラクティックの協会があり、数多くの研究論文や小児カイロプラクティック専門書籍や雑誌などもあるくらい、その認知度は日本と比べると遥かに高いものと言えます。

2007年に0歳~18歳の小児812人(女子312人/男子430人)が対象に小児カイロプラクティックの効果と安全性に関する調査研究によって合計7,436回の施術を対象に調査が行われた。

主に耳鼻咽頭、筋骨格、消化器系の改善目的を対象にカイロプラクティックケアを行い、812人中346人が健診維持や病気の予防や骨格チェックを目的に施術が行われた。

結果、812人中717人において主訴の改善が報告され、812人中9人は、施術後に痛みが増したと報告された。 しかし副作用は一切報告されなかった。 812人中74人では、主訴以外での改善が報告され、他に運動機能の向上や睡眠の改善や免疫力の改善や精神的安定などに改善が見られたと報告された。

このようにアメリカでは、小児カイロプラクティックの効果と安全性の認知が進んでいます。

本当に赤ちゃんへのカイロプラクティックは必要なの? 赤ちゃんのどこに問題があるの? 危険じゃないの? 本当に効果があるの? どのくらいの期間受ければ良いの?など様々な小児カイロプラクティックに対する不安や疑問があると思います。

今回のコラムでは、これらの疑問に1つ1つお答えし、小児カイロプラクティックのメリット、そしてその重要性や安全性についてお伝えします。

小児カイロプラクティックの必要性

小児カイロプラクティックの必要性は、お母さんのお腹の中にいるときから始まっています。 すなわち出産前に既に赤ちゃんの背骨に負荷がかかっています。

赤ちゃんが成長している子宮は、お母さんの骨盤によって様々な靭帯によって繋がっています。 お母さんの骨盤のバランスが乱れるようなことがあれば、子宮にも影響を与えてしまい、赤ちゃんに悪影響を与えることも分かっています。

また、出産時に鉗子分娩や吸引分娩をした場合や帝王切開によって生まれてきた赤ちゃんには、約95%と高い確率で首に捻挫が起きているが分かっています。

だからこそ、カイロプラクターによって早期に赤ちゃんの背骨のバランスをチェックする重要性があります。 特にお産が初めてだというお母さんの多くは、何が正常で異常なのか分からないことがあります。

小児カイロプラクティックによって赤ちゃんのように小さな頃から早期にバランスを整える事でより良い回復につながり、安心して成長を見守ることができます。

多くの場合は、成長とともに改善することも見られますが、ストレスの無い最適な発育や成長のためには、改善を「待つ」のではなく、成長の邪魔をする要因を取り除くことが重要になります。

体の「基礎」が形成される大切な時間をより良いものにするために、小児カイロプラクティックをお勧めしています。

小児カイロプラクティックの4つの効果

1.脳のパフォーマンス向上による成長と発達

子供の健康でもっと大切なのは、脳から全身に張り巡らされている神経です。神経が正しく流れていることで脳はしっかりと体を把握することが可能になります。

日々子供は、外の世界からの「入力」、その入力を脳で「処理」し、適切な言葉や行動として「出力」を繰り返しお行って成長しています。この「入力、処理、出力」の回路には神経が重要になります。

もし神経に異常が生じた場合、「入力、処理、出力」でのやりとりが混乱します。この神経の流れに異常が生じた状態をカイロプラクティックではサブラクセーションと呼んでいます。

小児カイロによって、サブラクセーションを改善し、神経機能を最大限に働かせることができ、脳のパフォーマンスが向上、そしてお子さんの成長と発達に大きく貢献します。

2.免疫力や治癒力を高めて健康な体作り

脳と内臓を繋ぐケーブルである神経のすべては背骨を通っています。 背骨が安定し、脳と内臓のやり取りがスムーズであれば、脳からの指令がそれぞれの内臓に伝わりやすく、高いレベルでの健康が維持できます。

また、免疫力や治癒力、さらには回復力が最大限に発揮され、風邪やその他の病気を防ぎ、健康な体作りに小児カイロは貢献します。

3.安定した骨格と姿勢作り

体の中心にあり、体の基礎なのが「背骨」です。 いわば、背骨は神経の通り道になります。 安定した骨格であれば、神経機能が最大限に発揮されます。

子供の体の成長とパフォーマンスを最適にするためには、体の中心である「背骨」に注目する必要があります。そしてなにより子供の正しい姿勢は、安定した背骨が土台になります。

正しい姿勢で毎日を過ごすことで、お子さんの成長と毎日のより良いパフォーマンスの実現に小児カイロは貢献します。

4.スポーツのパフォーマンス向上

正確に身体をコントロールするためには、視覚や聴覚や平衡感覚などと様々な感覚が重要になります。 その全ての過程において神経伝達が重要になります。

常に神経伝達が正常であることが、競技レベルのアップや高度な技術を習得やケガの予防につながります。 子供たち一人ひとが持つ才能を最大限に引き出し、スポーツのパフォーマンス向上のために小児カイロは貢献します。

*海外では、オリンピック代表選手にはカイロプラクターがチームドクターとして帯同することが当たり前です。プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手、元NBA選手マイケル・ジョーダン、陸上短距離選手のウサイン・ボルト選手などパフォーマンス向上のためにカイロプラクティックを定期的に受けています。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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