カイロプラクティックの専門性である『脳』と『舌』の関係性

コロナウィルスで、生活のさまざまなところに影響が出ています。最近では、味を感じなくなったと騒がれたりもしています。その味を感じる大切な器官が、舌です。
実は、人間が味を感じる器官である『舌』は、健康度を測るバロメーターとしても役立ちます。そこで今回は、カイロプラクティックの専門性である『脳』と『舌』の関係性をお伝えしていきます。
舌は健康度を測るバロメーター
人間の舌は、健康な場合はピンク色で湿っています。しかし、疲れていたり病気のときには、赤く腫れることがあります。また、表面に白いコケのようなものが出ることもあります。
コケに厚みがあるときは、心臓や肝臓、腎臓、糖尿病、胃腸障害などの可能性もあります。
例えば、貧血のときは、コケが消えて舌がツルツルになることがあります。さらに、抗生物質など薬を服用していると、黒っぽいコケが現れることもあります。
このように、人間の舌は、視覚的に見ることができる健康度のバロメーターだといえます。
寝る前の舌チェック
寝る前に歯を磨くとき、鏡を見てみましょう。「あっ、疲れが溜まっているのかも。今日は読書はやめて早く寝よう。」と、生活習慣を見直すきっかけになります。
また、この舌の状態は、自律神経の乱れによっても変化します。
自律神経は、昼間活動するときに働く交感神経と、夜休むときに働く副交感神経からなります。この2つの神経が正常なバランスを保つことで、自律神経はしっかりと働いてくれます。
そのため、舌の状態から、自律神経の乱れかなと思うこともあるでしょう。そんなときは、カイロプラクティックも有効な選択肢の一つだと考えています。
誰でもできる舌のチェック
舌のチェックは、誰でも簡単にできます。家族間で行うこともできますし、鏡を見ればひとりでもチェックできます。
大切なのは、日頃から自身の体に興味を持ち、自身の健康状態を把握することです。
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『舌』の3つの働き
カイロプラクターは、神経の流れを整えることを目的とした、神経と脳の専門家です。
一見すると、舌とカイロプラクティックは関係がないように感じるかもしれません。しかし、そうではありません。人間の舌は、脳と密接な関係があります。
例えば、舌の動きを司る舌下神経は、脳と直結しています。そして、舌の主な働きは、『呼吸』・『食べる』・『話す』の3つです。
『呼吸』と舌の位置
『呼吸』では、舌が正しい位置にあるかどうかが一つの指標となります。口を閉じたとき、舌が自然とある位置はどの辺りでしょうか?
健康な状態を保っていると、舌は上あごにピッタリと付いています。
一方、舌の先だけが上あごに付いている場合があります。また、まったく付いていない場合もあります。これは、全身の筋力低下や、脳が疲れている状態だといえます。
『食べる』と咀嚼
『食べる』とは、いわゆる咀嚼のことです。咀嚼というと、噛むので歯や顎の問題だと思われる方もいるかもしれません。しかし、舌の動きも大きく関係しています。
人間は、食物を噛むときに、無意識に舌で押しつぶしたり、唾液と混ぜたりしています。つまり、咀嚼を助けることは、消化を助けることと同じです。
さらに、胃腸の働きは、人間の免疫力とも関係があります。そのため、舌の働きは、免疫力の面でも一役買っているといえます。
『話す』と脳からの指令
『話す』場合、脳から出た電気信号は、舌下神経を通じて舌を動かし、言葉となります。人間が複雑に声を使い分けられるのは、舌の動きがあるおかげです。
また、疲れが溜まっていたり、脳に障害があったりすると、活舌が悪くなることがあります。これは、脳が舌と直結している証拠です。
例えば、お酒を飲み過ぎるとロレツが回らなくなります。アルコールの作用で脳の働きが鈍り、脳からの指令が舌に正しく伝わらなくなるからです。
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『舌』と『脳』の関係性
舌と脳が直結していることが、すぐに分かるエクササイズがあります。
もし舌が上あごにピッタリとついていない人は、日中眠くなったときに試してみてください。舌をあっかんベーしたり、口を閉じて上あごに舌の根元を押し付けたりします。すると、途端に眠気が覚めるのが分かると思います。
これは、舌下神経からの刺激が脳へダイレクトに伝わり、一時的に脳が活性化するからです。このエクササイズは、日中の眠気を覚ます方法の一つとして知られています。
脳にとっての一番の疲労
このように、脳の疲労は、舌の働きに大きな影響を及ぼします。では、脳にとっての疲労とは、どのようなものがあるでしょうか?
現代人は、自然とかけ離れた生活をしています。例えば、夜でも明るい部屋にいて、パソコンやスマホなどのブルーライトを取り込んでいます。
さらに、遺伝子操作された食物や、添加物たくさんの食べ物もあります。カフェイン・ニコチン・アルコールの過剰摂取など、上げていけばキリがありません。
しかし、脳にとっての一番の疲労の原因は、別にあります。それは、『神経のサイクルが乱れて、体の情報が脳に届かなくなる』ことです。
神経のサイクルを正すこと
カイロプラクティックで神経のサイクルを正し、体の情報を脳へ届ければ、脳は不必要な疲労を感じにくくなります。
その結果、脳と直結している舌の動きもスムーズになります。そして、『呼吸』『食べる』『話す』といった働きも、正常に機能します。
ただし、カイロプラクティックは、症状に対してアプローチをするわけではありません。神経のサイクルを正すことを目的としています。
その結果、脳が体のすべてをコントロールして、自分自身で『本当の健康』を得ることができるのです。
人間は、自然とかけ離れるほど、神経のサイクルが乱れます。そして、さまざまな体調不良となって表れてしまいます。
舌のチェックを習慣に
舌の状態を日頃からチェックすることは、自身の身体に興味を持つということです。
それによって、生活習慣を見直すきっかけになるかもしれません。例えば、「今日は一駅分歩いてみよう!」「野菜を食べるようにしてみよう!」「早寝早起きをしてみよう!」と、考え方そのものが変わります。
人間は、体を動かすにも、栄養を摂るにも、神経の働きが必要です。良質の睡眠を得るにも、神経のサイクルが正常に働いている必要があります。
日頃の健康維持のために、カイロプラクティック・ケアを取り入れましょう。神経のサイクルを正し、健康な体をより健康体へ導きましょう!
こんなときは、医療機関へ
舌の色や苔の状態が長く変わらない、痛みやしこり、ただれが治らないといった場合は、自己判断せず、まず医療機関を受診してください。

執筆者塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。



