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2026.09.10

「眠れない」不眠症に悩む人へー薬を使わない考え方ー

カテゴリ: 健康通信
「眠れない」不眠症に悩む人へー薬を使わない考え方ー

塩川カイロプラクティックの関野です。

私は、以前より不眠症をはじめとした睡眠や自律神経の問題を抱える患者様を専門に施術をしていました。

先日、睡眠のお悩みで来院された患者様がいらっしゃいました。

 「毎日睡眠薬を飲んでいます。もう眠れない日々が怖いです。薬は減らしたいけど、どうすればいいかもうわかりません。」

・布団に入っても頭が冴えてしまう。
・薬を使ってやっと眠れても、夜中に何度も目が覚める。
・飲む薬の量だけが、増えていくばかり。

次いで、こう質問されました。

「どうしたら、眠れるようになりますか?」

そのお気持ち、痛いほどよくわかります。
私自身、かつて不眠に悩み、そこから睡眠障害を学び始めた人間だからです。

でも、私はこうお答えしました。

「眠る方法を探すのではなく、眠れなくなっている理由や原因を一緒に探しませんか?」と

眠りは自然に起こるもの

 

眠ろうと努力して眠れた夜が、これまでにあったでしょうか。

ほとんどのケースがそうではないはずです。

呼吸や心臓の鼓動と同じで、睡眠は意思でコントロールができません。
体が勝手に始めてくれる眠りという現象です。

つまり眠りとは、あなたが「行う」ものではなく、 条件が整ったときに、体の内側から自然と「起こる」ものなのです。

だから眠れないという状態は 「眠る力を失った」というわけではありません。

「眠りが起こる条件が、まだ整っていない」だけなのです。

ここで焦りや不安が起こると、私たちはひたすら眠るために色々な手段を探し始めます。

・サプリを飲み足す
・枕を買い替える
・アプリで睡眠時間を測る
・薬の量を増やす
・眠るための音楽を流す

どれも「外から眠りを発生させよう」とする発想です。

これはカイロプラクティックではアウトサイド・インという発想になります。

自らの内側に存在する眠る力に意識を向けず、もしくは眠れない原因に意識を向けず、
外に答えを求めすぎてしまう。ことを指します。

眠れない夜、体の中で何が起きているのか

夜になると、本来は自律神経が休息モードへと少しずつ移行していきます。

心拍が落ち着き、深部体温が下がり、 体は少しずつ眠る準備を整えていきます。

ところが、この切り替えがうまくいかない夜があります。

よくある例としては、

・明日の仕事が頭から離れない。
・締め切りが迫っている。
・上司からの言葉が胸に残っている。
・メールの返信に悩んで眠れなくなった。
・何かに焦る夜

体は、とても正直です。 「まだ戦う必要がある」と判断していれば、リラックスするモードには切り替わりません。

眠れないのは、体の故障ではありません。
「まだ緊張を解いてはいけない」と、体が判断している状態なのです。

そう考えると、不眠は敵ではなくなるのではないでしょうか?
「今、無理してるよ」と教えてくれている、体からのお知らせなのです。

私が睡眠のご相談で、必ず伺うこと

私が睡眠のご相談で必ず伺うのは、こんなことです。

「眠れた日と、眠れなかった日の違いは何でしたか」
「何時ごろから、目が冴え始めますか」
「眠れなかった夜の、その前の日は何がありましたか」
「もし仕事が明日ないとしたら眠れそうですか」

不思議なもので、多くの方が少し考えたあと、ご自身で答えを見つけられます。

「そういえば、あの人と話した日は必ず眠れていない気がします」
「夜に仕事のメールを開いた日は、寝つきが悪いかもしれません」
「仕事がなければ、薬なんて飲まないさ」

この瞬間こそが、意識が変わった瞬間です。

私が原因を決めつけて差し上げることは、簡単なのかもしれません。
しかしそれでは先生や情報に依存することになってしまい、一生自分自身で睡眠についての解決をできなくなってしまいます。

あなたの体のことを一番よく知っているのは、いつでもあなたなのです。

カイロプラクティックが、眠りに対してできること

カイロプラクティックは、眠り促したり、強制的に寝てもらうような技術ではありません。

私たちが常に向き合うのは、背骨と神経の関係です。

脳と体をつなぐ神経の流れが妨げられている状態(サブラクセーション)を見つけ、 アジャストメントによって、その妨げを取り除いていきます。

神経の流れが整えば、自律神経の切り替えは、体が自らの力で行います。
眠り質も、タイミングも体が自分で取り戻していきます。

私たちは患者様を眠らせているのではありません。 患者様が眠れるようになるための、妨げを減らしているだけです。

今夜、試してみてほしいこと

もし今夜も眠れなかったとしたら。

「なんで眠れないんだ」と自分を責めるのを、やめてみてください。

そのかわりに、できることは2つあります。

まず1つめに、

「今日、あるいは最近。何がそんなに私を頑張らせたのだろうか。」

答えが出なくても構いません。
体に問いかけたという、その事実だけでまずは十分です。

自己理解こそ、深い睡眠を手にする第一歩です。

そして、2つめ。

寝ることを一度中断して、生まれた時間を楽しむこと。

眠れないと明日の仕事に影響が出てしまったり、体調が芳しくない状態になるかもしれません。

しかし、眠れないのであれば、眠れないなりに時間が生まれます。

その時間を、いつも忙しくてできなかったことに使ってみたり。

溜まっていたドラマを見たり、読書をしたり、散歩をしてみたり。
あえて睡眠から一歩離れてみることも重要です。

寝室を眠れない場所という、意識づけにしないことも1つの習慣作りになります。

睡眠のスイッチは、薬局にも、枕売り場にもありません。

常にあなたの内側にしか、ないのです。

「幸せは、良い睡眠から。」

関野 貴友

執筆者関野 貴友

大阪府出身。19歳よりスポーツトレーナーの専門分野を学び始める。後に、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。また、不眠症をはじめとした睡眠障害の研究に打ち込む。様々な治療法を調べるうち、塩川満章先生に出会い、先生の助言のもと、都内の鍼灸院に勤務と同時に、シオカワスクールに入校。カイロプラクティックの素晴らしさを再認識し、現在は塩川カイロプラクティックにて施術を行う。スクールではインストラクターも担当しており、後進の育成にも力を入れている。皆様にもカイロプラクティックの魅力を提供できますよう、尽力いたします。

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