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膝痛

膝痛

立ち仕事で膝が痛くなり、サポーターがないと仕事ができなかった。

20代男性
来院に至った経緯

基本的にほぼ動くことがなく、約10時間立ちっぱなしの仕事のため、慢性的に下半身に疲労が蓄積されていた。
その結果だんだんと疲れが痛みに変わってきて、5年前から仕事中に立っていると膝がすぐ疲れるようになり、ここ2~3年で痛みを感じはじめ、それがどんどん強くなってきた。
さらに、ここ1年でアキレス腱まで痛みが広がり、仕事で立ち続けるのが難しく業務に支障が出るようになってしまっていた。
仕事も責任者という立場のため、休むこともできず困っていたところを奥様からのご紹介で来院。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の可動域制限

  • 02

    左足の感覚が鈍い

  • 03

    左腰部起立筋の膨隆

経過と内容

初回来院時は左仙腸関節の動きが明らかに悪く、左の腰部起立筋も緊張が見られた。
左足に感覚の鈍さがあり、筋力にも若干ではあるが左右差が感じられた。幸い膝自体には炎症などは起こっておらず、顕著な問題は見られなかったため、土台である骨盤の不安定さから膝にまで問題が広がっている可能性があると考えられた。
レントゲン評価では仙骨の奇形が確認され、骨盤にもねじれが見られたため、身体の土台である骨盤部の不安定感により身体全体に影響がかかっていたと考えられる。
そのためまずは初期集中期として週に1~2回のペースでケアを始めることにした。

ケアを始めて4回目(2週目)の来院時には、今まで座っている際に腰の筋肉を無理に使って姿勢を保っている感覚があったが、背骨が安定して腰の筋肉が楽な状態で座れるようになった。
6回目の来院時には左の仙腸関節の動きが良い状態が安定してきて、だんだんと膝の痛みに変化が出始めた。
そして、8回目の来院時にはずっと膝につけていないと仕事にならなかったサポーターを1週間まるまる付けずに仕事ができるまでになった。

そこから間隔を徐々に伸ばし始め、現在は以前の状態に戻ることがないよう月1~2回の頻度でメンテナンスを行なっている。


考察

今回のケースでは身体の土台である骨盤部の不安定感が見られたが、身体は不安定な骨盤を安定させるために下半身の筋肉を固め、その結果膝の緊張に繋がり、痛みが出てしまっていると考えられる。
また、仕事上立ちっぱなしで膝や骨盤に負担がかかる状態が慢性的に続いており、サブラクセーションによって脳が腰や膝の状態を把握できていなかったため休息をとっても改善することなく負担が積み重なったことで痛みが発症したと考えられる。

そのため初期集中期では週1~2回骨盤部を中心にアジャストメントを行った結果、神経の伝達が正常になったことによって症状の改善につながったと考えられる。
また、定期的に足踏みしたり歩いたりなど、同じ姿勢を続けないことで腰や膝にかかる負担を分散することを意識して過ごしたことも早期での改善につながった。

高島 克哉

執筆者高島 克哉

神奈川県川崎市出身。小学1年生から高校卒業まで野球を続ける。横浜市の整体院に勤務後、世田谷区で開業。自分の治療法に確信が持てず、様々な治療法を模索し多くの講習会に参加。そんな中、偶然塩川雅士D.Cの記事を読んだことをきっかけにカイロプラクティックを知り、カイロプラクティックの持つ無限の可能性に衝撃と感動を覚える。その後塩川カイロプラクティック治療室に勤務しながら塩川カイロプラクティックスクールに参加し、研修を経て正式に入社。現在は治療にあたりながら塩川スクールのインストラクターを担当する。

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