塩川カイロプラクティック塩川カイロプラクティック

肩首のこりと頭痛

肩首のこりと頭痛

慢性的に肩こりがあり、頭痛を引き起こすようになっていた。

20代女性
来院に至った経緯

幼少期から現在に至るまで、起立性調節障害やメニエール病、子宮内膜症など様々な診断を受けてきた。
その中でも数年前から便秘と肩首のこりが慢性化していて、だんだんと頭痛やめまい・耳鳴りを伴う頻度が増えていった。
その度に整骨院やマッサージに通っていたが、どれも対症療法にしかならず、根本的な改善には至らなかった。
どうにか健康な身体を取り戻したいという思いから知人の紹介で来院することを決めた。

初診の状態
  • 01

    右仙腸関節の可動域制限

  • 02

    左後頭下筋と胸鎖乳突筋の緊張

  • 03

    腰椎5番の椎間板スペース減少

経過と内容

初回来院時は便秘と肩首こりだけでなく、頭痛やめまい・耳鳴り、くいしばりによる顎関節症など様々な症状があった。
右仙腸関節の動きが悪く、体の土台である骨盤が不安定なことにより腰部に負担がかかっていた。その不安定さを補うために胸椎や頸椎に補正がかかり、肩首の緊張につながったと考えられる。そのため、首の筋肉である後頭下筋や胸鎖乳突筋の緊張も強くみられた。
レントゲン評価では、腰椎5番の椎間板レベルがD3ほどと、年齢にしては進行しているためまずは初期集中期として週に1~2回のケアから始めることにした。

3回目の来院時にはさっそく便秘に変化が見られ、7回目の来院時は睡眠の質が上がったことで食いしばりなどがなくなり、本人が忘れているほど頭痛に悩まされることもなくなった。
9回目の来院時には肩首のコリやめまい・耳鳴りなどの症状は改善されていて、排便も毎日出来るようになった。
11回目の来院時には幼少期から悩まされていた寝起きも良くなり、今まで避けていた朝に予定を入れることができるようになった。

現在は全体通して症状はかなり解消されているため、月に1~2回ほどのケアでメンテナンスを行なっている。


考察

今回あった肩首のコリは、睡眠中を含め身体が常に緊張しているため起こったものと考えられる。
なぜ緊張状態が続いてしまっているのかというと、今回は骨盤だけでなく上部頸椎にも問題が強く確認されたが、上部頸椎や骨盤などは副交感神経によって支配されているからである。
副交感神経の流れが圧迫されたことにより、交感神経が過剰な状態が続いてしまっていたため、身体に緊張状態が続き肩首のコリやくいしばりなどを起こしてしまっていたと考えられる。
その他にも、上部頸椎はめまい・耳鳴りに関係のある耳などとも密接に関係しているため、症状が起こってしまっていた。

アジャストメントにより神経の圧迫が取り除かれ、脳と身体の情報のやり取りがうまくいくようになったことで自然治癒力が働き、症状の改善に繋がったと考えられる。
また自分自身の身体のケアの優先順位を上げ、来院ペースを落とすことなくケアを受け続けることができたことも影響し、早期の改善につながったと考えられる。

症例一覧へ戻る
pagetop