塩川カイロプラクティック塩川カイロプラクティック

冷え性

冷え性

夏場でも靴下を3~4枚重ね履きして対応していた

70代女性
来院に至った経緯

30年位以上前から冷え性が気になっていた。 主に末端が冷えるが、特に足が夏場でもキンキンに冷えてしまう。そのため夏場でも靴下を3~4枚重ね履きして対応していた。また、長年、痛みではないが左のお尻にツッパリ感のような違和感があった。

3年位前からは睡眠の質も悪くなった。寝入りが悪く、長いときには寝床についてから2~3時間ゴロゴロしていることもあった。眠りも浅いのか夜中に何度も起きるようになった。 夜中に起きるときは手がほてって熱く感じていた。手のほてりで起きてしまったときは、保冷剤を握りしめて再度眠りにつくなどしていた。

不眠症なのかもと思い、心療内科、針治療、デトックス治療など、いろいろな治療を受けてきたがまったく改善されず。それどころか年齢の問題と言われて終わることも多かった。 カイロプラクティックも地元にあったところに通ってみたがまったく変わらなかった。

そんなとき娘さんが塩川カイロプラクティック治療室に通っていて、「ここの先生すごいから一緒に行ってみようよ!」と誘われたことがきっかけで当院に来院された。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    腰部起立筋の過緊張

  • 03

    左後頭部の過緊張

経過と内容

初診時の状態では、左仙腸関節の明らかな可動域制限が確認された。体の土台である骨盤の不安定から腰部に負荷がかかる状態が続いていた。その不安定を保護する為に全身の筋肉を緊張させて体を保護している状態が慢性化されたことで、腰から後頭部まで筋の硬直が見られた。

レントゲン評価では椎間板の段階はD5レベルが確認された。 また骨盤全体の歪みも確認されたため、初期集中期の段階は週3回のケアを提示したが、遠方のため週1回のケアから開始した。

ケアを始めて4週目(4回目のアジャスト)には、長年感じていた左お尻のツッパリ感が気にならなくなった。6週目(6回目のアジャスト)には、睡眠の質が明らかに変わった。 寝入りもスムーズになり、夜中に起きることもほとんどなくなった。この段階でケアのペースを2週間に1度のペースに広げることができた。

8週目(7回目のアジャスト)には、キンキンに冷え切っていた手足など末端の血流異常にも変化が出てきた。冷え性は30年以上前からの慢性的なものだったが、現在は徐々に改善傾向にある。 健康な体をより健康にしたいという想いで2週間に1度のカイロプラクティック・ケアを続けている。


考察

今回の冷え性の問題は人間の土台の部分である骨盤の歪みから、下半身への血流異常が起きていたものと考えられる。 また長年、感じていた左お尻のツッパリ感というのも骨盤の歪みから来ていたものである。上部頸椎にも問題が確認されたが、骨盤部や上部頚椎の神経は副交感神経によって支配されており、副交感神経の流れの妨害(サブラクセーション)は、交感神経を過剰にさせる原因となる。

手のほてりの訴えがあったが、実際に触ってみると手首から先も冷たくなっていた。手足など末端部分の血流異常は交感神経が過剰に働いている人の特徴でもある。交感神経が過剰に働くと血管が収縮し、体の中心へ血液を集める作用が働く。その結果、末端へ血流が行き渡らない状態となってしまっていた。

また、夜寝るときでも交感神経が過剰に働いていたことで、寝入りに時間がかかったり、夜中に何度も目を覚ましたり睡眠の質の低下にも繋がっていた。アジャストメントにより神経の圧迫(サブラクセーション)が取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで、しっかりと自然治癒力が働く状態になり、症状の改善に繋がったと考えられる。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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