交通事故

左目と左頚から左肩にかけての痛み

来院に至った経緯

半年前、車に乗り直進中に左から車が衝突してきて受傷。事故当日はなんともなかったが、翌日から左目と左頚から左肩にかけてズーンと重だるい痛みが出現。家事のするには困るわけだはないが、じっとしていても頚から左肩に鈍痛があり無意識に動かしてしまう。
近くの整形外科にレントゲンを撮るも頚も左肩も骨には異常なしと言われ、神経痛に対する薬とレーザー治療•マイクロ波の温熱治療などリハビリを受けるも改善しなかった。
担当の弁護士さんに症状の改善が見られないことを相談した際に塩川カイロプラクティック治療室を紹介されて当院来院。

初診の状態

• 01

  左頚部から左肩の緊張

• 02

  上部頸椎と左骨盤の浮腫と可動制限

• 03

  左肩の挙上制限

経過と内容

レントゲン評価は、頸椎6番の椎間板レベルは、6段階で上から3番目に位置するD3レベルであった。このD3の状態は、2〜5年間問題が放置された状態になります。頚部の痛みと左肩の挙上制限が明確なことから週2回のケアを提案した。

初診は問診と徒手検査の情報により左骨盤をアジャストメントを行った。アジャストメント後、頚部屈曲時痛が消失。以前整形外科にて大後頭神経を注射したらショック症状が出て救急搬送された経験があり。頚部の変化も見られたので本日は骨盤のみで次回レントゲンも確認の上、頚部チェック予定。

初診から2日後来院時、2日間頭痛があると。骨盤は前回より左骨盤の捻れは目立たなくなっている。体表温度の誤差も左に触れる。本日、左骨盤と上部頸椎の治療リスクを説明した上、上部頸椎をアジャストメント。休憩後も疼痛残存。次回経過チェック。

前回から6日後、経過で頭痛落ち着いた。左目の痛みも出ていない。背中に鈍痛が出た。左仙腸関節は少し動いてきた。左骨盤、上部頸椎アジャストメント施行。ドロップ後も緊張抜けた。

ケアを始めて16日後（4回目のアジャストメント）。背中の違和感は減ってきた。左肩は屈曲120°ぐらいになってきた。今日は左肩も治療。さらに挙上しやすくなった。遠方のため、同じシステムで行っている新しく開業した近隣の治療院へ紹介。

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考察

今回の症例は骨盤アジャストメント後、頚部の変化も見られた。交通事故と言う大きな外力が加わっており、自覚症状のある頚部だけではなく症状はないが骨盤の不安定性も見られ、アジャストメントにより土台である骨盤の安定性向上が頚部への影響を与えたと考えられる。頚部のレントゲン評価も椎間板レベルはD3で、2年〜5年の間サブラクセーションが放置され、負担がかかり続けていたと思われる。

骨盤部と上部頸椎は、副交感神経によって支配されています。 副交感神経の支配している場所の神経の流れの妨害(サブラクセーション）により交感神経への影響により頭痛が引き起こされていた可能性がある。

また、サブラクセーションによって交感神経への影響により睡眠時にも体が休まることができず、副交感神経支配である上部頸椎•骨盤部へのアジャストメントによって、自律神経のバランスが整い、頚部痛や頭痛などの改善に繋がったと考えられる。