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不眠症

不眠症

横になっても眠れず病院で不眠の薬を処方されている

20代男性
来院に至った経緯

ここ1週間首を左に傾けると右側に痛みが出て、朝から夜までこの体勢が出来ない。特にスマホを持ち背もたれに寄りかかりながら、頭を左に傾けると右側に痛みが出て朝から夜までずっと同じ状態になってしまう。

朝起きるときは、よく寝違えることがあり首に違和感が出ることは多かった。腰も朝起きる際に痛み、洗面台でかがんだりすると違和感が強くなる。立ち上がる・しゃがむ・中腰の体勢で鈍痛があり、叩きたくなるような感じになる。首も腰も疲れが抜けず、横になっても眠れなくなってしまい、病院で不眠の薬を処方されている。

10代の頃はトレーニングとしてボクシングをやっていたので、首や腰を痛めていた。カイロプラクティックは知らなかったが、知人の紹介で来院した。

初診の状態
  • 01

    腰から首までの筋肉が硬直

  • 02

    首から頭にかけて右への傾き

  • 03

    腰が反りやすい

経過と内容

背中全体の張りが骨盤まで伸びていた。その骨盤(仙骨)の中心に浮腫感が確認できた。骨盤に可動域制限が確認され、背中の緊張にも関係していると考えられた。初期集中期(来院から1ヶ月)は週1回のアジャストを提案する。

レントゲン評価から椎間板の段階は、仙骨の後方変位と腰椎の椎間板にD2レベルの変性があった。寝たり、座っていたりと同一姿勢が続くと筋肉に緊張を起こしやすい状態だった。首はD3レベルで、中度の可動域制限を確認した。負担のかかっている期間は、2−5年近くあったと考えられる。

初回アジャスト後、10分ほど横になって安静にしてもらった。不眠ということだったが、数分後には声をかけても反応しないくらい寝られていた。ケアを始めて4週後(4回目のアジャスト)には、背中の張りがなくなり柔軟性もついていた。睡眠も薬を飲むことなく、眠りにつくことができるようになったということだった。

5週目(5回目のアジャスト)では、首までの違和感が出ることがなくなり、朝起きた時に首によく出ていたという違和感や寝違えも出なくなっている。骨盤の可動域も出てきていて全体的な調子も良く腰も痛みが出ないということで、来院の目安を2週間に1度に間隔を伸ばした。

15週目(10回目のアジャスト)になると来院された時の悩みが解消されており、以降はメンテナンスとして月1回のケアを受けている。


考察

ボクシングをやっていたので、首や腰の捻りと衝撃を受けることが多くなり負担がかかり過ぎた為、身体の防御反応が起こり筋肉を硬直させ常に守っているような状態だった。今回の肩・腰・不眠の状態は全て関連があると考えられる。自力で眠ることが難しくなってしまったということは、体が常に緊張している状態で交感神経が過剰になっていた。

レントゲン評価で、頚部の椎間板の段階は、D2レベル、腰部の椎間板の段階は、レベルはD3であり、2−5年くらいの負担がかかり続けていた状態であった。今回のケースは、副交感神経支配しているサブラクセーションによって交感神経が過剰になったと考えられる。交感神経が強くなってしまうと、目が冴えてしまい寝られなくなってしまったり休んでいるはずが、身体の緊張が抜けなくなります。

副交感神経支配している個所へのアジャストメントによって、自律神経のバランスが整ったことで、睡眠も薬を飲むことなく眠りにつくことが可能になったと考えられる。

執筆者八木 俊樹

千葉県成田市出身。大学卒業後、空港で貨物の輸出入に携わる書類手続きなどの通関業務関連に従事。デスクワークの時間が長く、首を痛めて仕事・趣味に影響が出たことをきっかけにカイロプラクティックを受け、症状が改善。以後1年以上経っても首に痛みや不安が出ずに感動を覚える。同じような悩みを抱えている人が周りに多くいる中で、何かできることはないかという思いが強くなり、カイロプラクティックの世界に飛び込むを決意し、シオカワスクールへ入学。

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