デスクワークで疲れる原因とは?動いていないのに脳が消耗する理由
体はほとんど動かしていない。
一つでも当てはまったら、この記事の出番です。デスクワークで疲れる原因を、脳と眠りの面から整理してみます。
脳は、体重の2%でエネルギーの2割を使っています
脳の重さは、体重のおよそ2%です。
けれど、体が使うエネルギーのおよそ2割を、脳が使っています。
じっと座って考えごとをしているだけでも、脳は大量のエネルギーを使い続けているのです。
- メールを読んで、返事を考える
- 会議で話を聞きながら、次の発言を考える
- 何を食べるか、何を着るか、どの道を通るか
私たちは一日に、数えきれないほどの判断をしています。
体を動かしていないから疲れていないはずだ、というのは思い込みなのかもしれません。
脳の疲れは、体の疲れとして感じられる
やっかいなのは、脳の疲れは「頭が疲れた」とは感じにくいことです。
多くの場合、次のように姿を変えて現れます。
- 体が重い
- 肩や首がこる
- 目の奥が重い
- 甘いものが無性に欲しくなる
- 些細なことでイライラする
体が疲れていると思って休んでも、脳が休めていなければ回復しにくくなります。
ソファでスマートフォンを眺めている時間は、体は休んでいても、脳は情報を受け取り続けています。休んでいるつもりでも、脳にとっては休息になりにくいのです。
寝る前のスマホについては、寝る前のスマホと目の疲れもあわせてお読みください。
脳の片づけは、眠っているあいだに進みます
日中に働き続けた脳は、夜のうちに片づけられています。
マウスを使った研究では、眠っているあいだに、脳の老廃物の排出が活発になることが報告されています(Xie et al., Science, 2013)。人での詳しい仕組みは、いまも研究が続いています。
そして昼間に受け取った情報も、眠りの中で整理されていきます。
つまり、脳にとって本当の休息は、眠りの中にあるのです。
ところが、脳が疲れすぎていると、今度は眠りが浅くなります。
- 布団に入っても、考えごとが止まらず、なかなか眠れない
- 今日の会話を何度も思い出してしまう
- 明日の段取りを頭の中で繰り返してしまう
休むべき脳が、休むことを許してもらえない。
脳の疲れと浅い眠りは、こうして互いを強め合っていきます。
私たちがみているところ:背骨と神経の関係
脳と体は、背骨の中を通る神経でつながっています。
その流れが妨げられている状態を、カイロプラクティックではサブラクセーションといいます。詳しくはサブラクセーションとはをご覧ください。
カイロプラクティックでは、この妨げがあると、活動モード(交感神経)から休息モード(副交感神経)への切り替えがうまくいかず、脳が夜になっても働き続けることがある、と考えます。
私たちはその妨げを見つけ、取り除いていきます。
脳を休ませているのではありません。患者様の体が、自分で休息モードに切り替われるようにしているだけです。
今夜、試してみてほしい2つのこと
① 寝る前に「決断や選択」を残さない
明日着る服、明日の朝食、明日の最初の仕事。
これを夕方のうちに決めておくだけで、布団の中で脳が段取りを始めにくくなります。
判断は、明るいうちに済ませておく。それだけで夜の脳は休息モードに移りやすくなります。
② 何も情報を入れない10分をつくる
スマートフォンも、テレビも、本も置いて、ただ座っている。窓の外を眺めていても構いません。
最初は落ち着かないと思います。
それだけ、脳が情報を受け取ることに慣れているということです。
頭を空っぽにする時間も、立派な休息なんですよ。
こんなときは、医療機関へ
強い疲れが長く続く、気分の落ち込みが続く、大きないびきや睡眠中の呼吸の乱れを指摘された、動悸や急な体重の変化がある。そのような場合は、ほかの原因が隠れていることがあります。早めに医療機関へご相談ください。

執筆者関野 貴友
大阪府出身。19歳よりスポーツトレーナーの専門分野を学び始める。後に、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。また、不眠症をはじめとした睡眠障害の研究に打ち込む。様々な治療法を調べるうち、塩川満章先生に出会い、先生の助言のもと、都内の鍼灸院に勤務と同時に、シオカワスクールに入校。カイロプラクティックの素晴らしさを再認識し、現在は塩川カイロプラクティックにて施術を行う。スクールではインストラクターも担当しており、後進の育成にも力を入れている。皆様にもカイロプラクティックの魅力を提供できますよう、尽力いたします。



