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2026.09.10

サブラクセーションは身体にどんな影響があるのか?カイロプラクティックの本質に迫る

サブラクセーションは身体にどんな影響があるのか?カイロプラクティックの本質に迫る

みなさんこんにちは。副院長の高島克哉です。

突然ですがみなさん、カイロプラクティックの「本当の目的」をご存知ですか?

「症状を取り除くこと」

「関節を動かすこと」

様々な考えが浮かんだかもしれません。

では、カイロプラクティックが実際に行っていることとはなんでしょうか?

それは一言でいえば、「サブラクセーションを取り除き、身体の本来もつ回復力を最大限発揮させること」です。

これは「痛い場所をボキボキと動かして、その場しのぎで症状を消そうとする」こととは全く意味が異なります。

アジャストメント前に、体表温度検査、視診、静的触診、動的触診、レントゲン評価など、複数の検査から得られた情報を照らし合わせ、身体が発しているサインを見極める。

答え合わせではなく、確信を持ってアプローチできるまで検査を繰り返し、探求し続ける。

そのうえで、必要な場所に必要なタイミングで、正確なアジャストメントを行うことで、身体が本来持っている適応力や回復力を発揮しやすい状態へ導いていく。

それこそが、私たちの考える正統なカイロプラクティックの本質です。

では、そもそも「サブラクセーション」とは何なのか。そして、それは身体にどんな影響があり、それを取り除くことは身体にとってどういう意味を持っているのか?

ここから順を追ってお伝えします。

サブラクセーションって?

「サブラクセーション」と聞くと、「背骨がズレている」というイメージを持たれがちです。しかし、それは正確な言葉ではありません。

背骨の一部分に負担が集中したとき、身体はその場所を守ろうとします。

椎骨・椎間板・関節・筋肉などが総動員でその場所を守ろうとした結果、その部分がガチッと固定され、本来のように動けなくなり、神経系に影響を及ぼします。それが、「サブラクセーション」です。

私たちの身体には、本来、自ら環境に適応し、回復しようとする力が備わっています。サブラクセーションとは、適応力・回復力が働いていない状態ではなく、その限界を超えてしまった状態なのです。

だからこそ私たちは、サブラクセーションを力ずくで取り除くのではなく、身体が発しているサインとして丁寧に読み取り、必要なアジャストメントを行なっていきます。

身体に起きていること

1.背骨の動きが悪くなる

私たちの身体は、小さな椎骨が積み重なって、身体を自由に動かすことができます。

しかし、負担が一部分に集中するとその椎骨は不安定になり、身体だがそこを守ろうとした結果、動きにくくなります。すると上下の椎骨が代わりに大きく動かなければならなくなり、「動いていない場所」と「頑張りすぎている場所」が身体の中に生まれます。

2.椎間板や関節に負担が集中する

背骨のクッションの役割を持つ椎間板は、本来、負荷を分散しながら背骨の安定性と自由な動きを両立させています。椎骨の動きに乱れが起こると、この負担が偏り、椎間板が担っていた荷重の一部が背骨の後方の関節へ移ります。その結果、関節や周囲の組織にも負担がかかり、さらに動きが制限されるという悪循環につながることがあります。

3.周囲の筋肉が緊張する

不安定になった場所を守るため、周囲の筋肉が緊張して動きを制限します。これは身体を守るための正常な防御反応です。この状態が続くと、肩や首がいつも張っている、腰の一部分だけが硬い、左右で緊張が違う、といった状態につながることがあります。筋肉が硬いのは、筋肉自体が原因とは限らず、身体が不安定な場所を守り続けている結果かもしれません。

4.身体の補正作用が起こる

人間の身体には、目線を水平に保ち、倒れずに生活するための補正能力があります。骨盤が仮に傾いても、背骨がその分傾いて無意識にバランスを取り直します。そのバランスをとっている箇所は負担がかかるため、サブラクセーションが起きた場所とは違うところに張りや痛みが出ることがあります。だからこそ私たちは、症状がある場所「だけ」を見て追いかけることはしません。

5.神経系へ継続的な刺激が加わる

背骨には脳と身体をつなぐ脊髄と神経が通っています。関節・椎間板・筋肉・靱帯などには、身体の位置や動き、負担、痛みを脳へ伝える感覚受容器があり、背骨の状態が変われば脳へ送られる情報も変化します。カイロプラクティックでは、この神経系の機能的な乱れを重視しています。ただし、サブラクセーションがあらゆる病気を直接引き起こす、あるいは一つの椎骨を整えればすべて治る、という意味ではありません。必要に応じて医療機関と連携しながら判断することが大切です。

症状がない=問題がない、ではない。

サブラクセーションがあっても、必ずすぐに痛みが出るとは限りません。身体は、ほかの場所を使って補いながら日常生活を続けようとするからです。

そのため初期にはあまり不調を感じなかったり、あるいは「以前より身体を動かしにくい」「左右差が大きくなった」「疲れが抜けにくい」「同じ場所が繰り返し張る」「姿勢を保ちにくい」といった小さな変化として現れることもあります。

痛みや症状は身体の状態を知らせる大切なサインです。しかし、痛みの強さだけで身体の機能をすべて判断することはできません。

カイロプラクティックが目指すもの

あなたの身体を治すのはカイロプラクターではありません。人間の身体には、自ら環境に適応し回復しようとする力があります。

私たちの役割は、科学的かつ再現性のある検査によってサブラクセーションを見極め、必要な場所に、必要なタイミングで、正確なアジャストメントを行うこと。そして、あなたの身体が持っている力を最大限に発揮してもらうことです。

だからこそ症状だけを追いかけるのではなく、共に身体と対話し、身体からの声に耳を傾ける。

それこそがカイロプラクティックにおける考え方であり、私たちが日本に広げていくべき内側から健康をつくる文化、すなわち「インサイドアウト健康文化」の入り口そのものです。

高島 克哉

執筆者高島 克哉

神奈川県川崎市出身。
横浜市の整体院に勤務後、世田谷区で開業。
様々な治療法を模索し多くの講習会に参加している中で塩川雅士D.C.の記事を読んだことをきっかけにカイロプラクティックに出会う。
その後塩川カイロプラクティックで塩川満章D.C.、塩川雅士D.C.のアシスタントを務めながらシオカワスクールで哲学・科学・芸術を学ぶ。現在は塩川カイロプラクティック副院長として臨床に励みながらシオカワスクール講師を担当し、正統なカイロプラクティックを全国に広めるべく活動をしている。

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