病気に恐れることのない人生を送るための在り方とは?
“病気”という言葉の矛盾
人間を含めたすべての生き物は、自己治癒力や自己制御力やホメオスタシスの制御、そして常に命と健康を維持し続けています。
私たち人間の細胞も生まれた時から先天的知能や遺伝子的に正常に機能するように備わっています。
細胞には、健康を維持するための機能がプログラムされ、決して異常を起こすことはありません。 すべての細胞には、健康になるための完璧なレシピがプログラムされています。
では、なぜ異常を起こすことのない細胞が病気になってしまうのでしょうか?
現代医療の在り方
“病気”は実体のあるもので“健康”は実体のないもの
まず“健康”と“病気”という言葉の区別をしていきましょう。一般的に、“病気”は実体のあるもので“健康”は実体のないものとして考えられています。
例えば、病気とは何ですか? 健康とは何ですか? と2つの質問された時、どちらが答えやすいでしょうか?
答えやすいのは病気の方ではないでしょうか?それは、あなたが病気が実体のあるものと捉えているからになります。
カイロプラクティックの在り方
“病気”は実体のないもので“健康”は実体のあるもの
カイロプラクティックでは、“病気”は実体のないもので“健康”は実体のあるものと捉えています。 実体があるものや実体がないものの理解を深めるために、例えを使って説明していくことにしましょう。
実体のあるものの例として“光”があります。反対に実体にないもの例として“闇”があります。
実体のあるものは、作ることができる、測ることができる、感知することができるという特徴があります。
実体のないものを作るためには、実体のあるものすべて無くすことで実体のないものを作ることができます。
まさに、実体のない“闇”とは実体のある“光”が存在しない状態で、闇を作るには光を完全に取り除かなくてはいけません。
実体のないものが実体のあるものに勝つことができるのか?
答えはNOになります。
闇が光に打ち勝つことは不可能です。たった1本のロウソクの存在で闇は光に勝つ事はできません。
もし、“病気”は実体のあるもので“健康”は実体のないものとして考えでいるのであれば、“健康は決して病気に勝つことはできない”ということになります。
この考えもままでは、決して健康になることはできません。
なぜなら常に病気に恐怖を抱いている人生になってしまうからになります。 もし、“病気”は実体のないもので“健康”は実体のあるものとして考えでいるのであれば、“病気は決して健康に勝つことはできない”ということになります。
そもそも実体のないものに対して恐怖を感じることはありません。 この考えは、健康に対する意欲や向上心が生まれてきます。
皆さんはどちらの人生を選びますか?
病気は、身体に何か問題が生じたときに知らせてくれる重要な身体のシグナルになります。
大事なことは、その身体の内からのシグナルに気づき、身体の状態を把握することです。 身体にとって好ましい事を行えば、好ましい結果が訪れますし、好ましくなく事を行い続ければ、好ましくない結果が訪れます。
常に身体は誰よりも正直に反応してくれます。そしてそれらの身体の反応から様々な気づき、学びを得ることできます。 病気は、決して敵ではありません。
もうすでに皆さんの身体の内には、最も信頼することのできる素晴らしい味方が存在しています。病気は実体のないもので、恐れることはありません。健康は、もうすでに皆さんの身体の内に存在しています。
執筆者塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。