塩川カイロプラクティック塩川カイロプラクティック

頭痛

頭痛

気圧の変動が激しいときにはドクンドクンと脈打つような頭痛

30代女性
来院に至った経緯

仕事は社会人になってからずっとデスクワークをしていた。仕事が忙しくなってくると腰痛を感じるようになった。ぎっくり腰などは一度もなかったが、症状が酷いときは仕事中に座っていられないほどの腰痛が出た。

子供の頃から体が冷えるなと感じていた。特にお腹やお尻の冷えが気になっていて、小さなころから下痢気味だった。それが1年前から突然、便秘が気になるようになった。これまでずっと下痢は気になっていたが、便秘になることはなかった。酷いときには4~5日便が出ないこともあり、出るときは下痢という日が多くなった。

薬は飲みたくなかったのでどうしようかと悩んでいたときに友人の紹介で近所の整体院に行った。 何度か治療を受けたが腰痛もお腹の調子はまるで変化がなかった。それどころか整体院で首の施術をされてからというもの、右手に痺れを感じるようになり、頭痛やめまいも感じるようになった。

痺れはパソコン作業をしていると正座した後の脚の痺れに似た感覚が右腕全体に出ていた。 頭痛は仕事中には頭全体が締め付けられるようなもので、気圧の変動が激しいときにはドクンドクンと脈打つような頭痛が出た。また、頭痛が出る日はめまいも同時に出た。めまいはイスに座っていてもグラグラして転がり落ちてしまうような感覚になり、酷いときには仕事も休んでしまった。

具体的な解決法が見つからないまま、3か月が経とうという頃、今度は睡眠の質が悪くなった。子供の頃から寝入りは良くて眠れないということはまったくなかったが、不眠症かというほど寝つきが悪くなり、酷いときには布団の中で3~4時間ゴロゴロしていた。病院に行っても薬を出されるだけで根本的に何かが変わっている気はしなかった。自分でいろいろ調べてみたが、また施術を受けて体調が悪くなるかもしれないという恐怖感もあった。

そんなとき学生時代にカイロプラクティックに行ったことを思い出し、どこか良いカイロプラクティック院はないかと調べてみたところ当院のホームページを見つけ、ここなら根本的に解決してくれるかもしれないという想いで来院された。

初診の状態
  • 01

    正中仙骨稜の異常な浮腫感

  • 02

    腰部や背部の起立筋の過緊張

  • 03

    左後頭部の過緊張

経過と内容

初診時の状態では、正中仙骨稜に異常なほどの浮腫感が確認された。体の土台である骨盤の不安定から腰部に負荷がかかる状態が続いていた。その不安定を保護する為に全身の筋肉を緊張させて体を保護している状態が慢性化されたことで、腰部から後頭部まで筋の硬直が見られた。

レントゲン評価では椎間板の段階はそれほど問題が確認されなかったため、初期集中期の段階は週1回のケアから開始した。

ケアを始めて4週目(4回目のアジャスト)には、仕事中の腰痛はまったく感じなくなった。 またこの頃から睡眠の質が良くなってきた。 特にケアを受けてから3~4日間はぐっすりと眠れているのが分かり、朝目覚めがスッキリしてきた。6週目(6回目のアジャスト)には、1年間しつこくあった便秘が少しずつ解消されてきた。また、出るときも下痢になることもなくなり、この段階でケアのペースを2週間に1度のペースに広げることができた。

8週目(7回目のアジャスト)には、頭痛はほとんど気にならなくなり、めまいも一切出なくなった。また本人も忘れるほどパソコン作業中の右腕の痺れがなくなっていた。10週目(8回目のアジャストメント)には、睡眠の質も体調を崩す前の状態に戻り、寝入りが悪いということは一切なくなった。

14週目(10回目のアジャストメント)には、ほとんどの症状が気にならなくなり、出てもほんの数時間で治まるようになった。 また子供の頃から気になっていた体の冷えが少しずつ解消してきたのか体全体がポカポカしているように感じた。

現在、ほとんどの症状が解消されたが、二度と再発したくないという想いから3週間に1度のペースに広げてカイロプラクティック・ケアを続けている。


考察

今回あった腰痛は、人間の土台の部分である骨盤の歪みから腰部に必要以上の負荷をかけ、座っている間も緊張状態が続いていたものと考えられる。

また、骨盤のみならず上部頸椎にも問題が確認されたが、骨盤部や上部頚椎の神経は副交感神経によって支配されており、副交感神経の流れの妨害(サブラクセーション)は、交感神経を過剰にさせる原因となる。特に上部頸椎の問題は頭痛、めまい、下痢の原因にもなる。人間の平衡感覚を司るのは耳が大きく関係しているが上部頸椎と耳は神経によって密接な関係がある。下痢も上部頸椎と腸群は迷走神経で繋がっており、そこに神経の圧迫(サブラクセーション)があると影響を受けてしまう。

頭痛も自律神経のバランスが乱れることで、外部の環境の変化に対して適応できずに頭痛というシグナルが表れていた。子供の頃からずっと気になっていた体全体の冷えだが、本人はお腹やお尻の冷えが気になっていたが、初診時の段階では手足の末端はキンキンに冷え切っていた。交感神経が優位に働くと体の中心に血液を集める作用が働き末端から冷えてくる。中心に集まった血液の循環が悪くなると、今度はお腹やお尻など体幹も冷えてきてしまう。

アジャストメントにより神経の圧迫(サブラクセーション)が取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで、しっかりと自然治癒力が働く状態になり、症状の改善に繋がったと考えられる。

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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