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頚椎ヘルニア

頚椎ヘルニア

病院では手術を勧められたが、避けたいという気持ちが強く

60代男性
来院に至った経緯

15年前に首から肩にかけて痛みが走り、病院のレントゲン画像では頚椎ヘルニアと診断された。その時は、3−4回ブロック注射をして痛みは無くなった。

10年前には、飛行機で出張した到着先の空港で、ギックリ腰立ち上がれなくなりそのまま救急車を呼んだこともあった。8年前にもギックリ腰を経験。それ以降は急な動きなどに気をつけている。 デスクワークが長いので腰にも疲れが溜まっていると感じている。

仕事は、デスクワークが主で1日12時間くらい画面に向かう状態が、2年続いている。ちょうど1ヶ月前にゴルフをしていた時に、両薬指に電気が走った。一時的に痛みは和らぐも、一向に痛みが完全に消えることはなく症状の改善が見られなかった。

今回もまた病院へ通院したが、一向に改善しなく、入院するほどの痛みに悪化してしまった。 病院では手術を勧められたが、避けたいという気持ちが強く保留していた時に娘さんからの紹介で来院される。

初診の状態
  • 01

    頚椎の可動域制限

  • 02

    腰椎付近の筋緊張

  • 03

    仙骨の可動域制限

経過と内容

レントゲンの評価は、頚椎5番の椎間板がD5で椎間板の厚みが1/3と慢性化していた。初期集中期(来院から1ヶ月)は週2回のケアを提案する。初回のアジャスト後は、睡眠時間が少し伸びたということだった。

ケアを始めて3週間後(6回目のアジャスト)には、骨盤と上部頸椎の動きが安定し、全身の安定の保持ができるようになった。 ケアを始めて1ヶ月後(8回目のアジャスト)には、骨盤の可動性が出たので様子を見ていく。

下部頚椎の可動制限も解消し、ケアを始めてから1ヶ月半(10回目のアジャスト)では、電気が走るような痛みは出なくなった。現在は、ゴルフや出張で無理をすると少し痛みが現れるくらいに復調している。


考察

デスクワークが長かったため首と腰に負担がかかっており、 同じような姿勢が続いたことで、腰などを守るために緊張を保持し続けてしまう状態であった。

また、長時間の同一姿勢のようなデスクワークでは、頭が数センチ前に移動した状態にあります。その姿勢では、6キロ前後の頭の重さが約2倍の12キロ前後になると言われています。スマホなどで下を向くと、頭は前方、下方に傾きますので大体18キロの重さが首に加わってきます。

本来、睡眠や休息を取ることで、腰の筋の緊張などは解消されていきます。しかし、筋の緊張が一向に改善しなかった原因には、しっかりと体の状態を脳が把握していなかったことが考えられた。脳と体を繋ぐ神経に問題(サブラクセーション)が生じたことで、脳が体の状態を把握することができず、頚部ヘルニアと腰部の疼痛に繋がったと考えられる。

下部頚椎と腰部へのアジャストメントによってサブラクセーションが取り除かれ、腰や骨盤の神経機能が正常に働き、体の状態が脳へ正しく届いたことで両薬指へのシビレ改善に繋がったと考えられる。

八木 俊樹

執筆者八木 俊樹

千葉県成田市出身。大学卒業後、空港で貨物の輸出入に携わる書類手続きなどの通関業務関連に従事。デスクワークの時間が長く、首を痛めて仕事・趣味に影響が出たことをきっかけにカイロプラクティックを受け、症状が改善。以後1年以上経っても首に痛みや不安が出ずに感動を覚える。同じような悩みを抱えている人が周りに多くいる中で、何かできることはないかという思いが強くなり、カイロプラクティックの世界に飛び込むを決意し、シオカワスクールへ入学。

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