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頚椎ヘルニア

頚椎ヘルニア

朝1番に首から肩にかけて固まって動かすことが困難

60代女性
来院に至った経緯

20年前に病院で頚椎ヘルニアと診断され運動療法などで疼痛は改善していたが、ここ2ヶ月朝起きるたびに首から肩こりと疼痛に悩まされている。特に朝1番に首から肩にかけて固まって動かすことが困難。心配していたところ友人の紹介で来院する。

初診の状態
  • 01

    頚部の可動域制限(特に上を向く姿勢)

  • 02

    頚部から背部にかけての筋の硬直

  • 03

    下部頚椎周辺の皮膚の冷え

経過と内容

レントゲンの評価から、頚椎5&6番の椎間板D4レベルであったために、初期集中期(初診日から1ヶ月)を週2回のケアを提示したが、仕事の関係上、週1回からケアを始めることになった。

ケアを始めてから1ヶ月半後(6回目のアジャスト)には、頚部の可動域制限が解消され、全体的な頚部の筋の硬直は緩和されたが、朝1番の疼痛が完全に解消されることはなかった。その後、月2回のペースでケアを続け、夜寝る前の首のエクササイズを指導したところ、朝の違和感も解消された。現在も月1回のメンテナンスを行っている。


考察

20年前から頚部の問題が発症していたために、椎間板の状態も慢性的な状態であった。そのために身体は、不安定な首を補強しようと頚部全体の筋を硬直させていた。

また、頚部の可動域制限や皮膚の冷えなどか確認された。特に朝起きた時の疼痛の原因は、寝ている時も常に首の筋肉が緊張しているために、休まることができずにいたことが考えられる。頚部にたいしてアジャストメントを行ったことによって、頚部全体が安定し、筋の緊張も解消され、また神経伝達が正常に行われたことによって疼痛の改善につながった。

そして、寝る前の首のエクササイズを行ったことにより、1日の凝り固まった頚部の筋肉を一度リセットする事で、寝ている時にリラックスができ朝に痛むことがなくなった。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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