塩川カイロプラクティック塩川カイロプラクティック

不眠症

不眠症

10年くらい前から不眠症で苦しんでいる

30代男性
来院に至った経緯

10年くらい前から不眠症で苦しんでいる。一度寝てしまえば朝まで眠れるが、ほぼ毎晩のように寝つきが悪く、酷いときは朝まで眠れないことも度々あった。元々、子供の頃から寝つきは悪かったがここまで酷くなったことはなく、現在はサプリメントを飲んで対処している。

9年前からこめかみ周辺が硬直してくる感覚があり、5年前からそれがハッキリと頭痛だと感じるようになった。頭痛はいつも決まって夕方以降になると出るようになり、両方のこめかみから目の奥にズキズキした頭痛が出ていた。最近は酷くなる前に頭痛薬を飲んで対処している。

同時期からめまいも出るようになった。 耳鼻科でメニエールなどの検査もしたが、まったく異常なしと言われた。それでもめまいが出るのでめまい止めの薬をもらって対処していた。薬を飲むと楽にはなるが、一度めまいが出ると世界がグルグル回るようになるため、怖くて車の運転も控えるようになった。また、寝起きは薬が切れた影響なのか、めまいが強くなった。

その後もまったく改善せず、さまざまな医療施設を訪れたが、最終的には神経内科で頭痛やめまいの原因は寝不足だと診断されて、睡眠薬を処方された。

眠れないことは元々分かっていて、それでも薬を出されたことへの不安を感じていた。 ある日、首を寝違えてしまい近所のカイロプラクティックに行ってみたら、首の寝違えはすぐに改善された。もしかすると通っていると頭痛やめまいも改善されるのかもしれないと期待したが、1年通っても変化が見られなかった。

ただカイロプラクティックの薬を使わずに症状を改善させていくことに期待もあった。仕事がデスクワークのため腰痛もあったり、生まれつき喘息があったり金属アレルギーがあったり下痢になりやすかったりしたが、カイロプラクティックならいろいろ改善するのではないかと考え、塩川カイロプラクティック治療室のホームページを調べて来院された。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の可動域制限

  • 02

    腰部や背部の起立筋の過緊張

  • 03

    左後頭部の過緊張

経過と内容

初診時の状態では、左の仙腸関節に明らかな可動域制限が確認された。体の土台である骨盤の不安定から腰部に負荷がかかる状態が続いていた。その不安定を保護する為に全身の筋肉を緊張させて体を保護している状態が慢性化されたことで、腰部から後頭部まで筋の硬直が見られた。

レントゲン評価では椎間板の段階はD3レベルが確認された。 また骨盤の歪みから背骨全体の捻じれも確認されたため、初期集中期の段階は週2回のケアを提示したが、仕事の都合で週1回のケアから開始した。

ケアを始めて4週目(4回目のアジャスト)には、仕事中の腰痛はまったく感じなくなった。 また、この頃から両方のこめかみにあった硬直感が緩んできているように感じた。6週目(6回目のアジャスト)には、こめかみの硬直感が明らかに変わってきた。 頭痛の頻度も減り、ほとんど気にならなくなった。 この段階でケアのペースを2週間に1度のペースに広げることができた。

8週目(7回目のアジャスト)には、睡眠の質が劇的に良くなり、めまいもまったく気にならなくなった。 また飲んでいた薬やサプリメントはまったく必要なくなった。10週目(8回目のアジャストメント)には、下痢もまったくなくなり、喘息の検査でも変化が見られた。

現在は、金属アレルギー以外のほとんどの症状が改善されたが、このまま継続していればアレルギーにも変化が出てくるかもしれないという想いから2週間に1度のカイロプラクティック・ケアを続けている。


考察

今回あった腰痛は、人間の土台の部分である骨盤の歪みから腰部に必要以上の負荷をかけ、寝ている間も緊張状態が続いていたものと考えられる。また、骨盤のみならず上部頸椎にも問題が確認されたが、骨盤部や上部頚椎の神経は副交感神経によって支配されており、副交感神経の流れの妨害(サブラクセーション)は、交感神経を過剰にさせる原因となる。

特に上部頸椎の問題は頭痛、めまい、下痢の原因にもなる。人間の平衡感覚を司るのは耳が大きく関係しているが上部頸椎と耳は神経によって密接な関係がある。下痢も上部頸椎と腸群は迷走神経で繋がっており、そこに神経の圧迫(サブラクセーション)があると影響を受けてしまう。

頭痛も自律神経のバランスが乱れることで、外部の環境の変化に対して適応できずに頭痛というシグナルが表れていた。アジャストメントにより神経の圧迫(サブラクセーション)が取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで、しっかりと自然治癒力が働く状態になり、症状の改善に繋がったと考えられる。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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