症状がない状態＝本当の健康でしょうか？

「痛みがなくなったら、健康」
「症状が出ていなければ、大丈夫」

私たちは長い間、そう考えるのが当たり前でした。

もちろん、痛みがない状態はとても大切です。楽に動けること、日常を送れることは、何よりありがたいことです。

ただ、インサイドアウト健康文化では、ここで一つの問いを大切にします。

「症状がない状態＝本当の健康でしょうか？」

痛みがなくても、不安が残る理由

多くの方がこう感じています。

「前より良くなったのに、なぜか不安」
「また戻るのでは…という気持ちが消えない」

これは決して、気のせいでも、心が弱いわけでもありません。

なぜなら、“痛みがないこと”と“安心できること”は、必ずしも同じではないからです。

インサイドアウト健康文化が考える「健康」

インサイドアウト健康文化では、健康をこう捉えます。

「健康とは、回復しようとする力がきちんと働いている状態」

つまり、

・疲れたら休める
・無理をしたら気づける
・不調が出ても、立て直せる

こうした調整力・回復力があることが、本当の健康だと考えます。

体は、常にバランスを取ろうとしています

私たちの体は、何かトラブルが起きるたびに、サボっているわけでも、壊れたわけでもありません。

むしろ、

「どうにかバランスを保とう」
「これ以上無理が出ないようにしよう」

と、必死に働いています。

痛みや違和感は、その結果として現れることも多いのです。

塩川雅士D.C.が臨床で感じていること

院長の 塩川雅士D.C. も、日々の臨床の中でこう感じています。

「本当に元気になっていく方は、“良くなったかどうか”よりも、“自分の体を信じられるか”が変わっていく。」

体の変化に一喜一憂するのではなく、

・今日はここまでにしよう
・今日は少し休もう
・調子がいいな

そんな感覚を自然に持てるようになると、回復の流れが安定していきます。

アジャストメントの役割は？

カイロプラクティックのアジャストメントは、痛みを消すためのものではありません。

それは、体が持っている「回復できる力」が働きやすくなる環境を整えることです。

体の内側の流れが整うことで、回復力・調整力が発揮されやすくなります。

健康とは「守られるもの」ではなく「育てるもの」

インサイドアウト健康文化が目指しているのは、「何も起きない状態」を作ることではなく、何かが起きても、立て直せる状態です。

そのためには、

・自分の体の変化に気づくこと
・体の声を無視しないこと
・回復のペースを信じること

こうした日常の積み重ねが大切になります。

最後に

もし今、

「痛みは減ったけれど、安心しきれない」
「本当にこれでいいのかな、と感じる」

そんな気持ちがあるなら、それは体が弱いからではありません。

あなたの中に、“本当の健康を取り戻そうとする感覚”が芽生え始めているサインかもしれません。

インサイドアウト健康文化は、その感覚を大切に育てていく健康観です。

さらに深く知りたい方へ

この記事でお伝えしたインサイドアウト健康文化の考え方は、塩川カイロプラクティックだけの特別なものではなく、日々の暮らしの中で、誰もが育てていける健康観です。

より深く、「体の内側と向き合うこと」「からだの声に耳を傾ける日々」について綴った連載を、NOTEでも公開しています。

日常の中でインサイドアウト健康文化を実践するためのヒントとして、ぜひご覧ください。

▶︎ インサイドアウト健康文化 ― からだの内側に還る日々
https://note.com/masashi_1212/m/m853ab17e7caa