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高血圧

高血圧

急激に血圧が220まで上昇!

70代女性
来院に至った経緯

3ヶ月前に温泉で岩盤浴に入ったあとから急激に収縮期の血圧(上の値)が220まで上昇。病院で降圧剤を処方され一時的に120まで落ち降圧剤を止める。その後、食事療法などで対応していたが、最近は、130から落ちなくなり心配で来院する。また、数週間前から左腕に痛みが出るようにもなった。高血圧のことをインターネットで調べていたところ、シオカワスクール卒業の先生のことを知り、塩川カイロプラクティックを案内され来院する。

初診の状態
  • 01

    頚部から肩部にかけての筋緊張

  • 02

    頚椎の可動制限

  • 03

    頭部の前方移動

経過と内容

腰部の椎間板がD4~D5と慢性化していることと、左腕にかけての痛みが悪化してきていること、高血圧の心配から、最初の1ヶ月は、週2回のケア計画からは始める。また、血圧の変化を見るために1日3回朝昼晩と決まった時間で血圧を計測することを指示する。初診時では、仙腸関節の可動は正常であり、L5、T6、C7と交感神経サブラクセーションからアプローチを絞ってケアを始める。

初診から1週間後(3回目のアジャストメント)には、左腕にかけての痛みの質感に変化がみられてきたが、いまだ疼痛は残る。1日の中で血圧の変動はあるものの、大きな変化はなし。

初診から1ヶ月後(9回目のアジャストメント)には、左腕の痛みに大きな改善が見られる。1日3回の血圧の計測から、前日の不眠やストレスがある時に血圧の上昇傾向が観測されたので、睡眠の質を高めるために夜遅くに電話することや、日常生活で1日にたくさんの予定を入れないようにリラックスする時間を確保するように指示する。

初診から3カ月後(17回目のアジャストメント)には、左腕の痛み改善し、血圧も1日通して安定したので、日常生活でストレスにならない程度から運動を取り入れることを指示する。1日おきにカーブスで有酸素運動を主に取り入れるエクササイズを始める。

現在では、1ヶ月に1回のケアでメンテナンスを行っている。


考察

患者様のヒヤリングから仕事やプライベートでかなりのストレスがあり、交感神経が優位になってることも考えられたが、今回のケースでは、高血圧の問題と左腕の痛みの2つの主訴が存在し、左腕にかけての痛みは、下部頚椎のサブラクセーションが考えられることと、収縮期の高血圧(上の値が高い)は、甲状腺や副腎、腎臓などの機能低下による化学物質の蓄積が考えられるので、交感神経領域からアプローチを始めることが好ましいと考え、まずは交感神経へのアプローチに絞ってケアを開始した。

また、長期間にわたり甲状腺ホルモンの不足が続くと、コレステロールの値が高くなります。 それによって動脈硬化が進行しやすくなり、血圧の上昇に繋がります。 腰部レントゲン画像においても、腹大動脈の硬化が確認されたのも決めての1つとなった。また、頚胸移行部においての大きな浮腫も決めてとなった。

ケアを開始して1週間で、左腕の痛みに変化が見られ、まず、感覚神経から改善したと考えられる。1ヶ月後には、血圧のデータを観測しながら自身の体の状態を把握できるようになったことで、自身で対策を行うことが出来るようになった。また、下部頚椎へのアジャストメントを行うことで、甲状腺に繋がっている神経が正常に供給され、機能が正常に行われた。その結果、体に蓄積していた化学物質が体の外に排出され血圧の改善に繋がっていったと考えられる。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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