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自律神経失調症

自律神経失調症

全身が無気力感で動けなくなってしまう

50代女性
来院に至った経緯

小さな頃から体が弱く、よく風邪を引いてしまい、小学校4年生の頃には自律神経失調症と言われた。気温の変化、湿度の変化、気圧の変化などについていけなくなり、全身が無気力感で動けなくなってしまう。気が付くと呼吸が止まっていたのではないかと思うほど呼吸が浅く、深呼吸しても酸素が入ってこない感じがする。

冷え性だが、末端というよりかは全身の体温調節が上手くいっていない感じがする。冷房の風が当たるとなぜか右の二の腕に痛みが出る。また寒くなると両脚のふくらはぎがつりやすく、朝方はふくらはぎがつって起きることが多い。

昔から座りにくいと感じていて、長時間座っていると腰痛が出る。歩いていると腰は問題ないが股関節に痛みが出る。また、背中の緊張がぬけなくて背部痛も感じている。20年以上前から漢方薬を飲んでいるが根本的な治療ではない気がしていた。別の治療院では首の骨が潰れているから筋肉を着けなさいと言われた。

カイロプラクティックは初めてだったが、当院のホームページを見て、ここなら根本的な改善が見込めるのではないかという想いで来院された。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    腰部から背部にかけて起立筋の過緊張

  • 03

    上部頸椎の硬直と後頭部の過緊張

経過と内容

初診時の状態では、左仙腸関節の明らかな可動域制限が確認された。体の土台である骨盤の不安定から腰部や背部に負荷がかかる状態が続いていた。その不安定を保護する為に全身の筋肉を緊張させて体を保護している状態が慢性化されたことで、後頭部にも筋の硬直が見られた。

レントゲン評価では椎間板の段階はD4レベルと慢性的だった。また、重度の骨盤の傾きも確認されたため初期集中期の段階では週2回のケアからから開始した。

ケアを始めて2週後(3回目のアジャスト)には明らかに歩きやすいと感じるようになり、股関節の痛みも感じなくなった。4週後(8回目のアジャスト)には長年あった背部痛も感じなくなり、呼吸が楽になったと感じるようになった。

5週後(9回目のアジャスト)には、座りやすいと感じるようになり、座っている時の腰痛も解消した。 夜に脚がつって起きるという事もまったくなくなり、歩いているときの股関節の痛みも感じなくなった。7週後(11回目のアジャスト)には、子供の頃から長年苦しんでいる冷え性も少しずつ改善傾向が見られた。

現在は、自身の身体のメンテナンスとして、健康な身体をさらに健康にしたいという想いから2週間に1度のカイロプラクティック・ケアを続けている。


考察

今回の腰痛・背部痛の問題は、骨盤部の歪みから体全体に負担がかかっている状態が続いていたと考えられる。また、骨盤部の歪みからバランスを整えようと上部頸椎にも負担が掛かっていた。

骨盤部や上部頚椎の神経は副交感神経によって支配されており、副交感神経の流れの妨害(サブラクセーション)は、交感神経を過剰にさせる原因となる。その結果、自律神経のバランスが乱れ、無気力感、呼吸の問題、冷え性などの症状が出てしまっていた。

交感神経が過剰に働くと、体内の血液を体幹部へ集める作用が働き、体全体の血液循環が悪くなってしまう。体全体の体温調節機能が低下し、夏場など冷房が効いた部屋に入ると外部の環境の変化に体が適応できなくなってしまっていた。

アジャストメントにより神経の圧迫(サブラクセーション)が取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで自律神経のバランスが整い、環境の変化にも適応できるようになったと考えられる。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。2007年から2016年の間、某大手運送会社で統括運行管理者として勤務。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う。歩けないほどの腰痛に見舞われるが、カイロプラクティックを受け改善。カイロプラクティックを学ぶことを決意しシオカワスクール入学にする。現在は塩川カイロプラクティック治療室で副院長として施術を担当し、地元である神奈川県藤沢市での施術も行っている。また48年続くシオカワスクールでは講師/インストラクターを担当し、後任の育成にも力を入れて活動している。

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