橋本病は外的要因ではなく身体の内側に目を向けることが大切!?
橋本病は自己免疫疾患の1つで、現在成人女性の10人に1人、その中でも5人に1人が甲状腺機能低下症になると言われています。
また甲状腺機能低下症がある場合は、不妊症や月経・胎児の成長に影響するなど、体調面だけでなく妊娠・出産にも深く関わっています。
今回のコラムでは、橋本病(甲状腺機能低下症)の正しい知識とカイロプラクティックでの対策法をお伝えしていきます。
橋本病は自己免疫疾患の1つで、現在成人女性の10人に1人、その中でも5人に1人が甲状腺機能低下症になると言われています。
また甲状腺機能低下症がある場合は、不妊症や月経・胎児の成長に影響するなど、体調面だけでなく妊娠・出産にも深く関わっています。
今回のコラムでは、橋本病(甲状腺機能低下症)の正しい知識とカイロプラクティックでの対策法をお伝えしていきます。
一般的な治療法としては、薬物療法が主に行われます。薬物療法で主に処方されるものは、チラーヂンという合成甲状腺ホルモン薬です。
理解しておく必要があるのは、甲状腺機能低下症を治す薬ではなく、あくまで不足しているホルモンを補充する薬だということです。
甲状腺機能低下症は一過性の場合もありますが、半年以上続いた場合は永続性と判断されるため、基本的には一生涯にわたって内服が必要になります。
ただ例外として、妊娠中の方などは、甲状腺機能が低下していなくても流早産や胎児の成長に影響を及ぼす可能性があるため、一時的にチラージンを内服するといったケースもあります。
このように一般的には薬物療法が行われていますが、実際は内服することによって症状が緩和されることはあっても根本的な解決にはなりません。
ここで肝心なことは、甲状腺機能低下症の対策として外的要因に意識を向けることではなく、体の内に意識を向けることです。
日常生活では様々なストレスを受けますし、生活習慣が乱れることや環境の変化もあります。その度にそれらの変化に対応し続けるのは大変な作業になります。
だからこそ体の内に意識を向けることが重要なのです。
脳と神経と体のつながりが正常であれば、ストレスや不安を受けても体は交感神経のスイッチを入れることで対応し、生活習慣や環境が変化しても瞬時に把握し対応します。
脳と神経と体のサイクルに異常があると、どれだけ薬を飲んだり生活習慣を見直しストレスを無くしても根本的な改善にはなりません。
薬を飲んだりなどして一時的にこれらの症状を取り除くことが問題の根本原因を改善するわけではなく、逆にこれらの症状を参考に体の状態をはっきりと把握することが大切です。
そもそも症状は、私たちの体に異常が起こっていることを教えてくれる大切な身体からのサインです。
そのため、カイロプラクティックでは体の内に根本原因が存在していると考え、甲状腺機能低下症に対してアプローチしています。
まず甲状腺にはどのような働きがあるのでしょうか?
甲状腺は、様々なホルモンのコントロールを行なっている脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンの働きにより、甲状腺ホルモンを生成しています。
基本的には、甲状腺刺激ホルモンによって甲状腺ホルモンの量は一定に調整されていますが、様々な要因により甲状腺ホルモンが出過ぎている状態ではバセドウ病(甲状腺機能亢進症)、出ていない状態では橋本病(甲状腺機能低下症)になります。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進してエネルギーを作り出し体を活発にしたり、交感神経を刺激して全身の内臓機能に作用したり脈を速めて発汗を調整する働きがあります。
また、胎児や幼児の成長や発達に影響を与えたりもしています。そのため、甲状腺の機能が低下してしまうと、上記の役割が果たせなくなることによりさまざまな症状が出てきます。
ここで多くの人は食生活の改善や薬物療法などの外的要因に目を向けてしまいがちですが、肝心なことは外的な要因やアプローチではなく体の内側に目を向けることです。
なぜ自然治癒力を持つはずの自分の体が自分自身を治すことができていないのか、なぜ甲状腺の機能が低下してしまっているのかを考えることが大切です。
ここで重要なポイントは、脳が神経を通して体の状態をしっかり把握できているかどうかになります。
脳が体の状態をしっかりと把握することが出来れば、適切なホルモンが適切な量だけ適切なタイミングで分泌されるようになります。
甲状腺は首から(頸椎6番から胸椎3番まで)出る神経によってコントロールされています。
しかし神経伝達が阻害される(サブラクセーション)と、脳が甲状腺の状態を正しく把握することが出来ず、正常な指令が脳から出されないため甲状腺の機能が正常ではなくなってしまいます。
カイロプラクティック・ケアでは、脳がしっかりと体の状態を把握する為の神経伝達を妨げる要因となる「サブラクセーション」を見つけ取り除き、神経伝達を正常にすることで、人が本来持つ自然治癒力を最大限発揮させることを目的としています。
サブラクセーションが取り除かれることで、神経伝達が正常になり、脳が体の状態を正しく把握できるようになります。
その結果、脳から正常な指令が送られるようになり、自分の体が自分自身の症状を改善していくのです。
甲状腺機能低下症は、体のホルモンバランスが乱れていることを教えてくれる大切な身体のシグナルになります。その大切なシグナルを薬を飲んでただ隠すのでは根本解決にはなりません。
しっかりと体の内部に目を向け、根本原因を取り除いていくことが本当の意味での健康ではないでしょうか。
実は甲状腺機能低下症の原因は、脳がしっかりと体の状態を把握出来ていなかっただけなのです。
カイロプラクティックケアによって橋本病の根本原因を取り除き、健康的な体を手に入れましょう!