ほとんどの膝の問題は、膝関節だけに問題があるわけではない!

こんな経験はありませんか?

□朝、ベッドから降りるだけで辛い
□階段の上り下りや坂道の歩行ができずに困っている
□15分以上歩くと痛みが出てくる
□正座ができない
□トイレで立ち上がることができない
□スポーツで満足にパフォーマンスを発揮できない

ただ膝が痛いといっても日常生活の様々な場面で支障をきたします。 また、片側の膝が良くなったと思えば、次は反対の膝に痛みが出てくることや、一時的に改善しても再発してしまうこともあります。 半月板や前十字などの靭帯損傷やオスグッド病と診断された多くの人は、どうしたら完治するのか本当に悩んでいるのではないでしょうか? 今回のコラムでは、きちんとした膝の症状に対する正しい知識と対策法をお伝えしていきます。

膝関節の役割と重要性とは?

私たち人間の身体には大小合わせて約260個の関節があります。関節とは骨と骨が連結する部分のことで、骨にある凹凸(おうとつ)が向かい合っています。連結部分は関節包という袋状の膜で包まれていて、その外側を靭帯がつないで補強しています。人間は1日におよそ10万回も関節を動かすため、各関節はかなりの耐久力をもっています。なかでも膝関節は、股関節と足関節の間に位置しているとても重要な関節となります。膝関節は日常生活においても重要な役割があり、座る、立ち上がる、歩く、走る、止まる、跳ぶとどのような動作でも負荷がかかり続ける関節となります。そのため膝関節にはさまざまな筋肉・腱・靭帯が付いており、それらによって安定性を保ったまま動かすことができます。膝関節は蝶番(ちょうつがい)関節と呼ばれ、その名の通りドアの蝶番(ちょうつがい)のように一方向にしか動かせないのが特徴となります。肘や指などが同じように蝶番(ちょうつがい)関節で一方向にしか動かせません。一方向とはいえ正常な膝関節はスムーズに動き、曲げ伸ばし以外にも方向転換やその他の多くの動作を痛みを感じることなく行うことができます。膝関節は人体で最も大きな関節の一つとなっていて、3つの骨からできています。脛骨(すねの骨)の上に大腿骨(太ももの骨)が乗り、更に大腿骨(太ももの骨)の前面には膝蓋骨(膝のお皿)があります。膝蓋骨(膝のお皿)は、太もも前面の筋肉と脛骨(すねの骨)とをつなぐ腱の間にあり、膝を伸ばす際に筋肉の収縮をうまく脛骨(すねの骨)に伝えるための滑車の役割を果たしています。関節部分の骨と骨の間には、骨同士が擦れないように軟骨で覆われています。軟骨には血管が走っていないため、代わりに関節包の内側にある滑膜という薄い膜が分泌する滑液から栄養を補給しています。この滑液は栄養補給以外にも、骨を摩耗させずに滑らかに動くための潤滑油のような役割があります。膝関節に障害が起きると、これらの機能が低下し、日常生活に支障をきたすことになります。

一般的な膝関節へのアプローチ

一般的な膝関節のアプローチとして、痛みがある場合には痛み止めの薬や湿布薬、アイシングなどが考えられます。滑液が過剰になってしまったときのことを「水が溜まる」といいますが早い時期に水が溜まることが続く場合は、注射器で水を抜き、場合によってはステロイドを注入します。しかしステロイドなどの強い薬は副作用も強く、それによって軟骨などを弱くしてしまう危険性があるので頻繁には使用できません。膝関節部の炎症が長く続くと、関節部分にはカルシウム成分などの固形物が溜まり、注射器では水を抜きにくくなります。その場合は患部に太めの特殊な針を刺して、関節洗浄を行う場合もあります。これらのような処置を行っても再発を繰り返すようなら、滑膜を外科的に取り除く手術という選択肢が出てきます。手術では炎症を起こしている滑膜部分を除去したりします。一般的にこの軟骨部分は加齢に伴ってすり減っていくとされています。膝関節の機能を正常に維持するためには、関節に負担をかけすぎないように周りの筋肉を常に鍛えておくことも大切ですが、なによりも問題の原因がどこにあるのかをしっかりと検査・分析しなければなりません。

カイロプラクティックでのアプローチ

膝関節に問題を抱えている場合、「安静が1番」と言われることが多いですが、実際は体の土台である骨盤の問題から、膝に痛みが出ているケースが多くみられます。 そのため可能な限り初期の段階からカイロプラクティック・ケアを受けることが大切になります。

膝関節というと膝だけの問題だと思われがちですが、膝の動きは骨盤のスムーズな動きと密接な関係があります。骨盤の動きが妨げられると、股関節の可動域が悪くなります。股関節の役割の一つとして、上半身の重さを左右均等に地面に分散させるというものがありますが、これらがうまくできないと膝関節への負担が大きくなります。膝関節に痛みを伴うと、その痛みを回避しようとさらなる骨盤の傾きにも繋がってしまいます。つまり膝関節と骨盤の関係性は非常に大きいということになります。

一般的には膝関節に水が溜まると、その水は抜かなければならないと言われていますが、実はその水は人間の防御反応の一種で自然治癒力が働いている証拠です。この膝に溜まるお水は栄養分が豊富に含まれたお水で決して抜いてはならないものとなります。損傷してしまった細胞を回復させるものであり、炎症を抑える役割もあります。しかし、問題の原因が膝関節だけのものなのか?それとも骨盤の歪みなどから結果として膝に痛みが出ているのか?根本原因をしっかりと特定しなければ、いつまで経っても改善は見られません。そもそも痛みとは何かがおかしいですよという体からあなたへのSOSのサインとなります。

例えば、痛みというサインが出ると現代人の多くは痛み止めの薬を服用するというのが習慣化してしまっています。しかし薬は痛みを感じる神経機能そのものを低下させてしまいます。カイロプラクティックにおいて、体の内に意識を向けるという行為が重要となります。薬を飲むという自らの行為は果たして本当に正しい行いなのかどうか。身体からのサインを敏感に感じ取る行為と、薬の飲んで神経機能を低下させるという行為は真逆のものとなります。私たち人間は神経機能が働いているからこそ痛みなどのシグナルを感じ取ることができるのです。手術にしても同じことがいえます。本来、人間の身体には不要なものはありません。にもかかわらず炎症しているからと手術で組織を切り離してしまう行為は自らの自然治癒力を否定しているのと同じです。炎症とは、その部分の代謝を上げて治癒している証拠であり、その炎症自体は悪いものではありません。その炎症の原因を特定することがもっとも重要なことであり、そのためには日頃から自らの身体に関心を持つことが大切です。

私たち人間の脳は決して間違いを犯しません。間違いを犯すはずのない脳が水を溜めたり、炎症させたということは、そうしなければならない原因が必ず存在します。それがいつまで経っても改善しないということは、膝と脳をつなぐ神経の流れが阻害されているという証拠となります。カイロプラクティック・ケアで神経のサイクルを正常に整えれば、貴方の脳が必ず解決へと導いてくれます。人間の治る力を最大限発揮できるように、日頃からカイロプラクティック・ケアを役立てましょう!