ほとんどの肩の問題は、肩関節だけに問題があるわけではない!

こんな経験はありませんか?

□肩の痛みで朝目が覚める
□着替えるたび激痛が走る
□電車のつり革を摑まるのも辛い
□肩の痛みで子供を抱き上げることができない
□寝返りを打つたびに痛みで夜中に目を覚ましてしまう

ただ肩が痛いといっても日常生活の様々な場面で支障をきたします。 また、片側の肩が良くなったと思えば、次は反対の肩に痛みが出てくることや、一時的に改善しても再発してしまうこともあります。 四十肩・五十肩と診断された多くの人は、どうしたら完治するのか本当に悩んでいるのではないでしょうか? 今回のコラムでは、きちんとした四十肩や五十肩に対する正しい知識と対策法をお伝えしていきます。

肩関節の役割と重要性とは?

私たちの体には約260個の関節があります。特に手足に関節は多く、約6割が集中しています。 ヤギ=60個、ネコ=118個、ヒト=144個と、より複雑な動きが要求される動物ほど、関節の数は増えています。 そして上半身の動きに重要なのが肩関節になります。その関節は、球状で最も可動性がある関節の1つになります。

この肩関節の柔軟性は、肩甲骨の動きに大きく左右されます。 人間の肩甲骨は他の動物と比べると独特な位置にあります。 四足動物、例えばチーターなどは肩甲骨が前足(人間でいう腕)と連動して縦に動くようにできています。 それによって爆発的な瞬発力などを得ています。 それに比べると人間の肩甲骨は横に寝ているような状態で腕を挙げるとまるで虫の羽のように横に広がります。 いうなれば背中にくっついている状態にあるので、肩甲骨の動きはロックしやすい状態ともいえます。 肩甲骨の柔軟性を得ると、腕を自由自在に使える状態となり、上半身に大きなパワーを得ることができます。 バレーボールやバスケットボールの選手を見てみると、ジャンプをする瞬間大きく腕を振っているのが分かります。 腕を振った遠心力をジャンプに連動させているわけですが、腕を振るための肩関節の可動域は、肩甲骨の柔軟性に左右され、肩甲骨の柔軟性を出すには背骨の安定感が必要不可欠となります。

一般的な肩関節へのアプローチ

四十肩・五十肩は正確には『肩関節周囲炎』と呼ばれています。 その名の通り炎症が起きているので、アイシングは有効とされています。 その他に、湿布や塗り薬などの対処療法が考えられますが、これらは根本改善とは異なります。 保存療法では、まず痛み止めなどの内服治療を行います。 睡眠がとれないほど痛むようなときには、ステロイドやブロック注射で痛みを和らげます。 一般的には、こうした保存療法で改善しない場合、手術という選択肢が出てきます。近年では、数か所の小さな穴をあけて関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入して手術する方法があります。

ここで重要なことは、肩関節の予防策として外的要因だけに意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。 そもそも肩関節の問題は私たちの体が危険な状態であることを知らせてくれる大事なシグナルです。 スマートフォンやパソコン作業を長時間続けていれば、背骨に負担がかかり、結果として肩関節にも負担がかかります。それ以上作業を続けていると体に危険が生じてくることを私たちの体は教えてくれているのです。カイロプラクティックでは、体の内に問題の根本原因が存在していると考え、肩関節に対してアプローチしています。きちんとした肩関節の問題に対する正しい知識と対策法を身につけて、根本から改善していきましょう!

カイロプラクティックでのアプローチ

肩関節に問題を抱えている場合、「安静が1番」と言われることが多いですが、実際は体の中心である背骨の問題から、肩に痛みが出ているケースが多くみられます。 そのため可能な限り初期の段階からカイロプラクティック・ケアを受けることが大切になります。 肩関節というと腕の付け根だけの問題だと思われがちですが、肩の動きは体の前に位置している鎖骨の中心部から、背面にある肩甲骨まで関与しています。 さらに鎖骨や肩甲骨は背骨と密接な関係があります。つまり肩関節も背骨との関係性が非常に大きいということになります。

なぜ肩の筋肉が硬直を起こすのでしょうか? 身体は決して理由もなく筋肉を硬直させることはありません。 間違いを起こすはずのない脳が筋肉を固めたのには理由があります。 通常、人間の背骨が安定していれば頭の重さはしっかりと骨格によって支えられます。 しかし、背骨のバランスが乱れることで頭の重さを骨格で支えられない状態となり、首や肩の筋肉を硬直させて頭の重さを支えようとします。 たったこれだけのことで肩の筋肉が不必要に硬直を起こし、鎖骨や肩甲骨の動きに影響を与え、結果として肩の可動性が低下していきます。 このように肩の可動性が低下するには必ず理由が存在しているのです。 肩に痛みがあるという事は、その箇所では炎症が起きています。 その炎症自体は決して悪いものではなく、その箇所の代謝を高めて治癒しようとしている証拠となります。 しかし、脳と肩をつなぐ神経の流れが阻害された状態であれば、肩の問題が解消することはありません。 痛みというシグナルは、何かがおかしいという体から脳へのSOSのサインになります。

背骨の主な役割は『体を支える』・『体を動かす』・『神経を守る』になります。 この3つの役割の中で、もっとも重要なものはなにかといえば『神経を守る』こととなります。 なぜなら、人間は神経の流れなしでは生きていけないからです。 背骨を安定させることにより、『神経を守る』という最重要使命が成されれば、支える・動かすという残り2つの要素も解決でき、肩にかかる負担は最小限に抑えられます。 カイロプラクティックで根本原因をしっかりと改善して、神経の流れを整えることにより、今現在の肩の状態を脳がしっかりと把握できるようにしてあげましょう。 そうすれば脳はすべてを解消してくれます。人間の治る力を最大限発揮できるように、日頃からカイロプラクティック・ケアを役立てましょう!