昨今、コロナウィルスの影響で生活のさまざまなところに影響が出ています。最近だと味を感じなくなったと騒がれたりしていますが、人間が味を感じる器官『舌』はどのような働きをしているのでしょうか?そして、『舌』と『脳』にはどのような関係があるのでしょうか?カイロプラクターは神経と脳の専門家ですが、カイロプラクティックと『舌』の関係にも触れていきます。

人間の舌は『美食家』すぎる!?

人間の舌は食べたり、話したりするときに使っているというのはなんとなくイメージできると思います。舌を上下左右、または捻じったりと自由自在に動かせるのは、ほとんど筋肉でできているからです。舌の表面はよく見るとツブツブが一面に並んでいます。舌には味蕾(みらい)と呼ばれる感覚受容体がありますが、この表面に見えるツブツブが味を感じる受容体で、味蕾(みらい)と呼ばれているものとなります。人間の場合、味蕾(みらい)の数はおよそ1万個あります。ネコ科の動物は人間よりもザラザラした舌をもっていますが、例えば一般的なネコの場合、味蕾(みらい)の数は約1000個以下といわれています。イヌの味蕾(みらい)の数が約2000個なので、人間の舌はかなりグルメといえます。この味を感じる味蕾(みらい)は、水や唾液に溶けて入ってきた食物によく反応するようにできています。よく噛めば噛むほど甘味を感じるといいますが、食物を咀嚼することによって唾液とよく混ざった結果、味蕾(みらい)が反応したということですね。舌は温度によってもその感覚に影響を受けます。例えば、冷たいお味噌汁を口にすると塩辛く感じることがありますが、これは外界の刺激に敏感にできている舌の機能が関係しているからです。特に塩味は低い温度で強く反応するため、冷めたお味噌汁を口にすると塩辛く感じてしまうというわけです。

舌は健康度を測るバロメーター

人間の舌は健康な場合ピンク色で湿っていますが、疲れていたり病気のときには赤く腫れたり、表面に白いコケのようなものが出ることがあります。コケに厚みがあるときは心臓や肝臓、腎臓、糖尿病、胃腸障害などの可能性もあります。貧血のときは、コケが消えて舌がツルツルになったり、抗生物質など薬を服用していると、黒っぽいコケが現れることもあります。このように人間の舌は健康度を測るための、視覚的に見ることができるバロメーターだといえます。寝る前に歯を磨くときに、鏡を見て「あっ、疲れが溜まってるのかも。今日は読書はやめて早く寝よう。」と生活習慣を見直すこともできる重要なバロメーターとなります。この舌の状態は、自律神経の乱れによっても変化します。自律神経とは、昼間活動するときに働く交感神経と、夜休むときに働く副交感神経からなります。この2つの神経が正常なバランスを保つことによって、自律神経はしっかりと働いてくれます。舌の状態から自律神経の乱れかなと思った時にはカイロプラクティックはとても有効な手段の一つとなります。舌のチェックは誰でも簡単にできます。家族間で行うこともできますし、鏡を見ればひとりでも簡単にチェックすることができます。大切なことは日頃から自身の体に興味を持ち、自身の健康状態を把握することが重要となります。

カイロプラクティックと『舌』の関係性

カイロプラクターは神経の流れを整えることを目的としている神経と脳の専門家となります。一見すると、舌とカイロプラクティックは関係がないように感じますが、そうではありません。人間の舌は脳と密接な関係があります。舌の動きを司る舌下神経は脳と直結しています。舌の主な働きは、『呼吸』・『食べる』・『話す』の3つとなります。『呼吸』は舌が正しい位置にあるかどうかも一つの指標となります。口を閉じた時、舌が自然とある位置はどの辺りでしょうか?健康な状態を保っていると舌は上あごにピッタリと付いている状態となります。舌の先だけが上あごに付いていたり、あるいは舌がまったく上あごに付いていない状態だと全身の筋力低下だったり、脳が疲れている状態だといえます。舌と脳が直結しているとすぐに分かるエクササイズがあります。舌が上あごにピッタリとついていない人は、日中眠くなったときに舌をあっかんベーしたり、口を閉じた状態で上あごに舌の根元を押し付けるようにすると、途端に眠気が覚めるのが分かると思います。これは舌から繋がる舌下神経から脳に刺激がダイレクトに繋がったため一時的に脳が活性化するからです。このエクササイズは無呼吸症候群などにも有効とされています。『食べる』とはいわゆる咀嚼のことです。咀嚼というと噛むので歯とか顎の問題だと思われる方もいるかもしれませんが、舌の動きも大きく関係しています。人間は、食物を噛むときに無意識に舌を使って押しつぶしたり唾液と混ぜたりしています。咀嚼を助けるということは消化を助けていると同義です。胃腸の働きは、人間の免疫力とも関係があります。舌の働きにより胃腸の消化を助けるということは免疫力向上にも一役買っているといえます。『話す』場合、脳から出た電気信号は舌下神経を通じて舌を動かして言葉となります。人間が複雑に声を使い分けられるのは舌の動きがあるおかげといえます。疲れが溜まっていたり、脳に障害があったりすると活舌が悪くなることがありますが、これは脳が舌と直結している証拠です。お酒を飲み過ぎるとロレツが回らなくなるのは、アルコールの作用により脳の働きが鈍り、脳からの指令が舌に正しく伝わらなくなるからです。このように脳の疲労とは舌の働きに大きな影響を及ぼしてしまいますが、脳にとっての疲労とはどのようなものがあるでしょうか?現代人は自然とはかけ離れた生活をしています。夜でも明るい部屋にいて、パソコンやスマホなどブルーライトと呼ばれる自然光とは違った光を取り込み、遺伝子操作された食物、添加物たくさんの食べ物、カフェイン・ニコチン・アルコールの過剰摂取と上げていけばキリがありません。しかし、脳にとっての一番の疲労の原因は何かといえば『神経のサイクルが乱れて体の情報が脳に届かなくなる』ことです。カイロプラクティックで神経のサイクルを正すことにより、体の情報を脳へ届けてあげれば、脳は不必要な疲労を感じることがなくなります。その結果、脳と直結している舌の動きもスムーズになり、『呼吸』「食べる」『話す』といった働きも正常に機能します。カイロプラクティックは症状に対してアプローチをするわけではなく、神経のサイクルを正すことを目的としています。その結果、脳が体のすべてをコントロールして、自分自身で『本当の健康』を得ることができるのです。人間は自然とかけ離れれば、かけ離れるほど神経のサイクルが乱れ、さまざまな体調不良となって表れてしまいます。舌の状態を日頃からチェックするということは、自身の身体に興味を持つということです。それによって自身の生活習慣を見直して、「今日は一駅分歩いてみよう!」とか「野菜を食べるようにしてみよう!」とか「早寝早起きをしてみよう!」と考え方そのものが変わるきっかけになるかもしれません。人間は体を動かすにも、栄養を摂るにも、良質の睡眠を得るにも、神経のサイクルが正常に働いている必要があります。日頃の健康維持のために、カイロプラクティック・ケアを取り入れて神経のサイクルを正し、健康な体をより健康体へ導きましょう!

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田 一真