年末年始のお休みでいつもよりも食べ過ぎてしまい、太ってしまったという人も多いのではないでしょうか。

カイロプラクティックで肥満予防といわれてもピンとこないかもしれませんね。 今回のテーマはすい臓となります。 すい臓というと血糖値のコントロールをするということはなんとなく認識している方もいるかもしれませんが、実は肥満にも大きく関係している臓器となります。 カイロプラクティックは『神経』と『脳』の専門家です。 決してダイエットの専門家ではありませんが、人間が太っていくメカニズムはどのようなものなのか。 肥満は『神経』や『脳』とどのような関係があるのかをみていきましょう!

すい臓の構造と働き

すい臓は胃の裏側に位置していて、十二指腸に抱え込まれるようにすい臓の頭がすっぽりとはまり込んでいます。 形状はオタマジャクシのような形をしています。 すい臓は横に長い臓器で、成人で横の長さが15㎝、縦の長さが3~5㎝、厚さが2㎝ほどとなります。 重さは約70~100gとそれほど大きな臓器ではありませんが、すい液の分泌などの重要な役割があります。 成人で一日につくられるすい液の量は約700~1500mℓで牛乳パック1本ほどの量となります。このすい液は、胃で溶かしきれなかった食物を強力に消化する働きがあります。 すい臓にはランゲルハンス島という特殊な細胞群があります。このランゲルハンス島では体を動かすエネルギー量を調節するホルモンが作られています。ランゲルハンス島の中にあるα細胞からはグルカゴンというホルモンが分泌され、β細胞からはインスリンというホルモンが分泌されています。 体内には血糖値を上げる方法がいくつか備わっていますが、血糖値を下げる方法はインスリンによる作用しかありません。

すい臓の2つの大きな役割

すい臓には2つの大きな役割があり、三大栄養素を消化するとても強力なすい液を作る働きと、血糖値を調整するホルモンを分泌させる働きがあります。 胃から十二指腸に食物が入ると、タンパク質や糖質、脂質といった三大栄養素を分解する消化酵素を含んだすい液が分泌されます。 この消化酵素にはタンパク質を消化するアミラーゼ、脂質を消化するリパーゼ、糖質を消化するトリプシノーゲンなどが含まれています。 これらの三大栄養素を消化するほどのすい液ですが、すい臓自体を消化してしまうことはありません。 すい液に含まれるほとんどの消化酵素は、すい臓内にあるときには不活性化の状態で働くことはなく、腸に入って初めて活性化して消化を助けます。 血糖値の調整をするホルモンの分泌ですが、2つのホルモンがあります。 1つは血糖値を下げるインスリンというホルモンとなります。 もう1つは血糖値を上げるグルカゴンというホルモンとなります。 血液中のブドウ糖濃度、いわゆる血糖値が上下したときに、この2つのホルモンが働いてくれるおかげで血糖値が調節されています。

カイロプラクティックケアは肥満の予防にもなる!?

すい臓には血糖値を調整する役割がありますが、すい臓から分泌されるホルモンは主に2つ。 インスリンとグルカゴンとなります。 実はこのインスリンは現代人にとっては、とても重要なホルモンとなります。 なぜなら血糖値を下げるホルモンは唯一、このインスリンだけなのです。 逆に血糖値を上げてくれるグルカゴンですが、グルカゴンは血糖値が下がり過ぎた際、肝臓にブドウ糖を作らせる働きもあります。 この2つのホルモンが反対の働きをするおかげで、体内の血糖値が調整されます。 血糖値を下げることができる唯一のホルモン・インスリンに対して、血糖値を上げるホルモンはいくつもあります。 脳から分泌される成長ホルモンやソマトスタチン(一部すい臓からも分泌)、副腎皮質から分泌されるコルチゾールやアルドステロン、副腎髄質から分泌されるカテコールアミン、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン、そしてすい臓から分泌されるグルカゴンとなります。 精巧な機械のようにバランスよく作られているはずの人間の身体が、どうしてこと血糖値を調整するホルモンのバランスに関してはこれほど偏っているのでしょうか。 これには人類の歴史が関係していると考えられます。

人類が誕生して400万年ほどといわれています。 現代の、特に日本では生きる為に困るほど食べ物がないということはまずありません。 しかし人類の歴史で見てみると、そうなったのはつい最近と言えます。 人類がまだ狩りをしていたときは、その日食べるものがないという日のほうが多かったことでしょう。 そのため人間の身体はそもそも血糖値を下げる必要性がなかったと考えられます。 しかし現代では簡単に食べ物が手に入り血糖値は上がる一方です。 そのためすい臓には大きな負担がかかり、それが肥満にも繋がってしまいます。 しかし人によって食べ過ぎてもまったく太らない人と、少ししか食べてないのにすぐに太ってしまう人が皆さんの周りにもいると思います。 あるいは貴方自身も太りやすいと感じているかもしれません。 血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンですが、このインスリンの働きには血液中の余った糖分を脂肪細胞に収納するという機能があります。 まず食事をして血糖値が上がるとすい臓からインスリンが分泌されます。 インスリンは血液中の糖分を全身の筋肉細胞や肝臓に蓄えます。 しかし筋肉や肝臓にはそれほど多くの糖分を保管できません。 しかし現代人は食べ物に困るということがありませんから、血液中にはまだ多くの糖分が残っています。 そこでインスリンはなんとか血糖値を下げようとして、今度は全身の脂肪細胞に糖分を押し込みます。 これが人間が太っていく簡単なメカニズムとなります。

実は、このホルモンの分泌にも神経が関係をしています。 確かに血糖値を下げるホルモンはすい臓から分泌されるインスリンだけですが、先に記載したとおり血糖値を上げるホルモンはいくつもあり、体にあるいくつもの分泌腺から出ています。 その体にある分泌腺をすべてコントロールしているのが体の司令塔である脳となります。 ではここで神経のサイクルが乱れて体の情報が脳へ届いていなければどうでしょうか。 今、この体に流れている血液中の血糖値は高いのか、それとも低いのか、この情報が脳へ正しく届いていなければすい臓からインスリンが過剰に分泌していてもおかしくはありません。 インスリンは分泌され続けている限り血液中の糖分を脂肪細胞に溜め込もうとしますから肥満になってもおかしくはありません。 逆に食べても食べても太れない人もいますが、低血糖になってしまったり、太るという目に見える変化がない代わりに糖尿病になったりする場合もあります。 このような場合は神経のサイクルが乱れて体の各所にあるホルモン分泌腺と脳の連携が取れていないということも考えられます。 神経のサイクルを正常にすることによって、ホルモンのバランスが整えば、血糖値の調整も上手くいき太り過ぎ、あるいは痩せすぎの予防にも繋がります。 カイロプラクティックとは決して痛みを取るだけのものではなく、こうしたホルモンのバランスを整える事にも役立ち、場合によっては肥満予防にもなるのです。 確かに食べ過ぎは肥満の要因になりかねませんが、その食べ過ぎの原因も神経のサイクルが乱れている場合もあります。 なぜなら「もう満腹ですよ!」という信号も神経を通して脳へ伝わるからです。 脳の中には満腹中枢という部分がありますが、その満腹中枢を刺激するのがレプチンというホルモンとなります。 これらのホルモンは電気信号となって神経を通して脳へ伝わりますが、神経のサイクルが乱れていれば脳へ信号が正しく伝わらない為、食べ過ぎの原因となってしまいます。

脳は決して間違いを起こしません。 間違いを起こさないはずの脳がコントロールしている体に異常があるということは、神経のサイクルが乱れて体の情報が脳まで届いていない可能性があります。 人間の身体には、まだまだ未知の部分がたくさんありますが、私たちの脳は体のすべてを知っています。 皆さんもカイロプラクティックで神経のサイクルを正常にして脳へ正しい情報を届けてあげましょう。 そうすれば脳はすべてを解決してくれます。

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田 一真