消化/吸収に重要な小腸の役割とは?

小腸は、胃でドロドロのおかゆ状に溶かされた食物の消化や吸収を行う最初の器官になります。その消化や吸収の働きは、体の9割以上になり非常に重要な臓器となります。 人間は消化や吸収の過程において消化管という臓器を使っています。 消化管、は口から始まり、食道、胃、小腸、大腸を経て肛門に至るまでの消化~吸収~排泄機能をつかさどる臓器となります。

小腸の消化管は直径約4㎝で、中には輪状ヒダという輪のようなヒダがたくさんあります。 輪状ヒダの表面には、じゅうたんの毛のような絨毛(じゅうもう)という出っ張りがびっしり生えています。 この絨毛の表面からは消化酵素が出ていて、これによって食物を本格的に分解しています。 分解された栄養素は絨毛の中を通る血管やリンパ管から体に取り込まれます。

胃から続く小腸は、十二指腸、空腸、回腸といった3つの部位から構成されて、人間の臓器の中でもっとも長い消化管となります。 小腸の長さは、体内では筋肉の収縮により3m前後ですが、伸ばすと最大で6~7mの長さになります。 そのため食物が小腸を通過する時間は4時間~15時間と長く、その間にたくさんの栄養素が吸収されます。 この小腸の長さは動物によってさまざまです。 肉食動物の腸は短く、トラは体長の約5倍。 なんでも食べるブタやイヌなどの雑食動物は普段のエサによって腸の長さは変わっていて、主に野菜や果物を食べるブタの腸は長めとなっていて体調の約15倍。 ペットフードや肉などを多く食べるイヌの腸は短くなって体調の約6倍。 草食動物の腸は長く、ウマは体長の12倍。ヒツジやウシなどはなんと体長の27~29倍の長さをもっています。 このように比べてみると小腸の長さには、理由あることが言えますね。

近年の医療の進歩

小腸はとても柔らかく、消化管の中でも真ん中の辺りに位置しています。 長さも人体の臓器の中で一番の長さなので、中を観察するのが難しい臓器でした。 しかし、2000年代になって、小腸の中を見るカメラが開発されると、少しずつ小腸の様子が分かってきました。 カメラの付いている細長い管を体の中に入れて、観察するための道具を内視鏡カメラといいます。 この内視鏡を小さなカプセル型にしたものがカプセル内視鏡となります。 これまでの内視鏡カメラでは届かなかった小腸内部を、カプセル内視鏡を飲み込むことで見ることができるようになってきました。 内視鏡カメラは他にもダブルバルーン内視鏡というものがあります。 管を体の中に入れるタイプの内視鏡で、2つの風船を付けたものとなります。 通常の内視鏡カメラだと小腸の中を観察するのは難しかったのですが、このダブルバルーン内視鏡は大腸を通るときには風船をしぼませた状態で通り、小腸に到達すると、1つの風船を膨らませて小腸の壁を伸ばし、その間にもう1つの風船を先に進ませるというものとなります。 こうした日々の医療技術の進歩により、体に負担の少ない検査を受けることが可能になってきています。

小腸とカイロプラクティックの関係性

近年の医療技術の発達により、今まで不明な点も多かった小腸の内部が明らかになってきました。 この先も、さまざまな医療技術が発達していくと考えられますが、どれだけ医療技術が発達しても成しえない力が私たちの体には備わっています!

その力は自然治癒力や先天性治癒力と呼ばれるものとなります。 自然治癒力というものは、指先を切ったり、風邪をひいたりしたときに自然と働いて私たちの体を治癒してくれる力です。 では、どこがその力を司っているのかというと脳になります。 脳は体の各情報を元にどれくらいの傷を負ったのか、どんな細菌やウィルスが侵入してきたのかを瞬時に把握します。 その情報を元に体の各組織に指令を出し、傷の治癒や外敵の駆除にあたります。 では、この体の情報をどのようにして得ているかというと神経を通してとなります。 カイロプラクターは、背骨や骨盤などの骨関節面を利用して間接的に神経にアプローチをしています。 カイロプラクティックとは痛みなどの症状を取ることを目的としているのではなく、神経のサイクルを正常にすることを目的としています。 なぜかといえば、神経のサイクルさえ正常に機能していれば、脳は決して間違いを犯さず、体に起きているすべての問題を適切に対処してくれるからです。 だからこそ、カイロプラクターは神経と脳の専門家なのです!

小腸を含めた腸は、第2の脳と言われています。 なぜそう呼ばれるのかというと腸には、約1億個の神経細胞があり、その多さは人体の中では脳に次いで2番目に多い数だからです。 本来、人間は必要な栄養素は吸収して、不要なものは体外へ排泄する機能をもっています。 その判断はどのように行っているのかといえば、脳が体の状態を正しく認識しているかが重要となります。 そして、その正しく認識するために必要なのが神経となります。

カイロプラクティック・ケアで神経のサイクルを正常にして、体の正確な情報を脳に届けてあげることによって必要な栄養素をしっかりと吸収し、不要なものは排泄できるようになります。 日々の健康には栄養素はかかせません。 神経のサイクルを正常にして、脳と第2の脳といわれる腸を覚醒し、健康な体をより健康に保ちましょう!

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田 一真