ノウ エネルギー ミナモト セイメイ
前回に引き続き、脳について触れていきます。今回は、脳のエネルギーです!

脳のエネルギー

脳はその複雑な思考や膨大な記録量を維持したりなど、大量のエネルギーを必要とします。脳の重さは体重全体のわずか2%ほどですが、心臓が送り出す全血液の約15~20%は脳で使われています。脳の神経細胞に、酸素と栄養分を供給するためですが、脳のエネルギー源であるブドウ糖(もしくはケトン体)はほとんど蓄えることができないため、常に大量の血液が供給されるというわけです。もし、この供給がたったの5秒でも中断されると意識障害が起こり、数分以上続くと生命の危機に直結してしまいます。脳のエネルギー源はブドウ糖(ケトン体)ですが、それだけでは脳は機能できません。脳の神経伝達にタンパク質はかかせませんし、DHA(不飽和脂肪酸)などは脳を活性化するために必要不可欠です。これらの脳へのエネルギーが供給されないということは、体の全ての機能が低下することを意味します。それは脳が体のすべてを司る臓器だからです。脳が体の情報を正確に把握すれば、体のすべての調和が取れ、エネルギーの効率もよくなります。

夏バテとは

皆さん、夏バテの経験はあるでしょうか。暑い時期は食欲が落ち、体がだるくなったりします。では、なぜ夏バテという症状が起こるのでしょうか。
人間には、体温を一定に保つための『体温調節機能』というものが備わっています。暑い日には汗をかいて熱を外に出したり、寒い日には汗腺を閉じて熱が逃げないようします。こうした『体温調節機能』は、いわゆるホメオスタシス・恒常性の維持というものです。
汗をかいて熱を逃がすと、血液から水分と塩分が失われます。すると血液の濃度が上がり、血液循環が悪くなります。血液循環が悪くなれば、内臓への血液が減り、胃液の分泌量が少なくなり、胃の機能が低下して、食欲がなくなります。結果、体はエネルギー不足になってしまうのです。なによりも脳への血液量が減り、脳のパフォーマンスが低下してしまうことが問題です。
『体温調節機能』というのは、血管の拡張・収縮によって行われています。血管の拡張・収縮は神経を通して脳がコントロールしています。いくら水分や塩分を口にしても、脳が体の状態を正しく把握できていなければ意味がありません。今、体内に入ってきた水分や栄養素は吸収するべきものなのか。体はいま熱を帯びていて汗をかかせるべきなのか。体に取り込んだ水分や栄養素は必要な場所に運ばれているか。赤血球や白血球はしっかり全身に生き渡っているか。老廃物はしっかり除去できているか。これらの判断はすべて脳が行ってくれています。前回の記事でも少し触れた生命の5つの徴候の『適応』にあたる部分ですが、神経のサイクルさえ正常にしてあげれば、脳はこの『適応』でも決して間違いを犯さないのです。

すべての物質は毒!?

「すべての物質は毒であり、毒でないものはない。用量が毒か、毒でないかを決める」
500年ほど前のスイス出身の医師・パラケルススが残した有名な言葉です。
例えば、夏バテ防止になる夏野菜。きゅうり・なす・トマトなどの夏野菜は体内の熱を抑える働きがあります。季節の食べ物は、そのときの環境によってできた自然の恵みですから、体にとっては最高の栄養といえるでしょう。しかし、それらの自然の恩恵も摂取しすぎれば毒になります。例えばトマトは成人なら1日4トン食べれば死の危険性があります。夏野菜以外でも、コーヒーなどは集中力を高めたり、利尿効果で老廃物の排出を促進させたり、炎症を抑えるカフェインと酸化を防ぐポリフェノールの相乗効果で、ガンや脳梗塞・心筋梗塞のリスクを低下させる効果もあります。そんなコーヒーも寝る前に飲めば、カフェインの覚醒効果で睡眠の質が低下してしまいますし、1日75杯飲むと死の危険性すらあります。これらはすべて極端な例ですが、外から取り入れる物質には、すべて毒性があることは事実です。
本来、人間は不要なものは吸収せずに排泄する機能をもっています。しかし、神経のサイクルが乱れていれば、脳が体に起きている状況を把握できないので、体内に取り込んだ食物が必要なものなのか?あるいは不必要なのか?または体にとって不純物なのか?そういったエネルギーに関する判断ができなくなってしまうのです。タンパク質などは体を構成するためには必要不可欠なものですが、取り込み過ぎれば腎臓などに負担がかかります。ビタミンやミネラルは代謝に必要なものですが、いくら取り込んでも代謝を司る甲状腺が脳と連絡をとれていなければ意味がありません。糖分は脳のエネルギーになりますし、筋肉を動かすにも必要です。しかし、取り込み過ぎれば膵臓に負担がかかり、肥満の原因になってしまいます。アルコールなどは適量なら体に良い影響を与えますが、取り過ぎれば肝臓に負担がかかります。このように、人体に必要な栄養素であっても、取り込み過ぎれば体にとっては毒になってしまうのです。これら、栄養の『吸収』・『排泄』も、神経のサイクルを正常にし、脳が体の状態を正確に把握していれば、必ず適切に対処してくれます。

脳に負担をかけないためにはカイロプラクティック・ケアが重要

私たちの脳は、体のすべてがしっかりと機能するように、常に100%のエネルギーを放出しています。各器官が正しく機能するように、体に異常がないか見張るために、異常があったときに迅速に、そして適切に対処できるように、常に100%なのです。例えるなら、常に100m走を全力疾走し続けている状態です。そのために大量のエネルギーを必要としているわけですが、カイロプラクティックにおいてこのエネルギーに老化という概念はありません。5歳の人も、60歳の人も常に100%です。では、脳に負担をかけないようにするためには何が有効か。適度な運動、栄養補給、良質な睡眠、リラックス、、、。
色々考えられますが、もっとも有効な手段は、神経のサイクルを正常にすることです。栄養を補給するには、消化器系の働きを脳がコントロールしている必要があります。良質な睡眠を取るためには脳がホルモンバランスをしっかりと整えていればいいのです。リラックスするためには、体の不調がないに越したことはありません。
先ほどの100m走の話に戻しましょう。競技に向けて、トレーニングをし、しっかりと栄養補給をして、前日はしっかりと睡眠を取り、走る前にはリラックスしながら精神集中をします。しかし、自分が走るレーンが障害物だらけだったらどうしますか。石だらけだったり、ゴミだらけだったり、古典的にバナナの皮が置いてあったりしたら、レース前に審判団に抗議して走るレーンを綺麗にしてもらいますよね。では、それと同じように神経のサイクルを乱すものが体にあればどうでしょうか。それを取り除かずに栄養補給や良質の睡眠を求めても効率が悪いと思いませんか。障害物があるまま全力疾走することが、脳にとってどれほどの負担になるか想像できますか。脳は手加減が一切できません。常に100%全力疾走です。では、どうするか。その障害物を取り除いて、脳に少しでも負担がかからないようにしてあげればいいのです。
カイロプラクターはその障害物を取り除き、脳が気持ちよく全力疾走できる状態にします。そうすれば、脳と体の各器官の調和がとれて、エネルギーの効率もよくなります。脳と体のエネルギー効率においてカイロプラクティック・ケアほど有効なものはありません。
定期的なカイロプラクティック・ケアを受けて、脳と体のエネルギーサイクルをいつでも100%に保ち、活き活きとした明るい毎日を過ごしましょう!

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田 一真