我々、カイロプラクターは『神経』と『脳』の専門家です。これだけだと「骨とか背骨の専門家じゃないの?」と思う方がほとんどではないでしょうか。では、なぜカイロプラクターは『神経』と『脳』の専門家なのか。その疑問を少しずつ紐解いていくために、今回は人体の最重要臓器である『脳』について触れていきます!

脳は人体のコントロールセンター

脳は人体の中枢器官として、人間特有の複雑な思考や感情、呼吸、血液循環、発汗など、生命維持の為に、体内のあらゆる機関を総合的にコントロールしています。体の中にある中央コンピューターのようなものですね! 脳を構成するのはニューロンという神経細胞です。このニューロンで構成された回路はとても複雑です。ニューロン同士が繋がる部分をシナプスといいます。このシナプスには隙間があり、さまざまな情報を受け取ると、微量の神経伝達物質が分泌され、それが次のニューロンと結びつき、情報が伝達されます。 脳全体の8割を占める大脳には左右2つの半球があり、右脳は創造的な発想や直観力を司り、左脳は思考や論理を司る機能を持っています。また、大脳と体の各部位を繋ぐ神経は途中で交差しているため、脳が手足に指令を出すときは、右脳から左半身に、左脳から右半身に伝達されます。万が一、脳梗塞となってしまった場合、右脳で起これば左半身が、左脳で起これば右半身が影響を受けています。

脳の多くの機能はまだ未解明になります。 右脳を失ったアハード・イスラフィル(当時14歳)という少年の話はご存知でしょうか? 1987年6月、彼は地元の雑貨店でアルバイト中に、防犯用の銃が暴発し、彼の頭を貫きました。この事故により右脳のほとんどを失ってしまいましたが、彼は奇跡的に一命をとりとめました。 左半身に麻痺は残ってしまいましたが、事故から3週間後には言葉を発し、1996年にシンクレア・コミュニティ・カレッジを卒業しました。 さらに、事故から13年後には車イスから自力で立ち上がれるようになりました。 残った脳が失われてしまった右脳の機能を補うために、神経ネットワークを繋ぎ直したためといわれています。 10歳までなら脳の失われた機能は残った脳が補うといわれていますが、彼の事故当時の年齢は14歳。 一般的に大脳の神経組織が損傷すると、知的能力が失われ、認知症になったりと日常生活に支障をきたすといわれています。 ですが、彼のように奇跡的な回復をする人もいます。 しかし、人間が生まれながらに持っている治る力は、本来それだけの可能性を秘めています。

この治る力のサイクルをカイロプラクティック・サイクルと言い、脳は体の情報を神経を通して得ています。 体も脳からの指令を神経を通して受け取ります。 脳から体へのサイクルを遠心性サイクルといい、体から脳へのサイクルを求心性サイクルといいます。 これらのサイクルはカイロプラクティック用語で安全ピンサイクルともいわれています。 安全ピンの形のように、常にエネルギーが循環している様子を表しています。 定期的なカイロプラクティック・ケアを受け、神経の流れを整えるということは、このサイクルが正常に機能するということになります。 そうすることにより、生命維持に必要な体の各器官の “調和” が取れるようになります。

脳は体のすべてを司っています。人間の五感も脳が判断して感じています。 見て、聞いて、触って、味わって、嗅ぐ。人間の五感というのは、とても優れたものになります。 これらの感覚は、体の各器官の調和が取れているからこそであり、なぜその調和が取れているのかといえば、脳が体の状態を把握し全身をコントロールしてくれているからになります。

一番の問題は神経機能に異常をきたしても、多くの場合、その症状が現れないということになります。 コロラド大学の研究で10円玉くらいの重さが神経にかかるだけで、神経の流れが60%妨げられることが分かりました。 神経に圧力がかかっても痛みが出ないことがあります。 つまり、神経の流れが40%しかなくても痛みを感じないこともあるのです。痛みを感じる神経は感覚神経といい、その割合は神経全体の10%以下になります。 また、人間はそのとき1番強い感覚しか感じません。 例えば、肩こりが酷くてと訴えている人がいます。 その人が足を骨折したらどうでしょうか? 骨折した瞬間、その人は肩こりが気になると思いますか? 痛みは体が発しているSOSのサインの1つではあるものの、それが全てではなく、むしろほんの一端にすぎないということになります。 免疫システムが低下したり、ホルモンバランスが乱れたりといったことは、痛みと違い、感じ取りづらい部分ではあります。 ですが、こういった痛み以外の部分もカイロプラクティックでケアをしていくことが重要になります。 痛みがないからカイロプラクティック・ケアを受ける必要がないということは、極寒の雪山を寒くないから服を着る必要がないといっているも同然になります。

例えば、腰痛の人がカイロプラクティック・ケアを受けだしたら、
睡眠が深くなった気がします!とか、、、
目が良く見える気がします!とか、、、
食事が美味しく感じるんです!とか、、、
今年は花粉症が軽く感じます!とか、、、
肌荒れがキレイになりました!とか、、、
一日、仕事が終わったあとも疲れないです!とか、、、
あるいは耳が聞こえない人の耳が聞こえるようになる!とか、、、

耳のトピックでも触れましたが、カイロプラクティックの歴史上、最初の患者さんは耳が聞こえないという症状をお持ちの方でした。

このようにカイロプラクティックとは腰痛や肩こりを取るだけではなく、体のすべてに良い影響をもたらしてくれます。 それは、カイロプラクターがそうなるようにしたわけではありません。 カイロプラクターは神経の流れを正常にしただけです。 そうすることで、あなたの脳が神経を通して体の各組織に生きるための指令を出し、全身の調和がとれます。 そもそも体に現れる症状というのは、“何かがおかしい” という体から脳へのSOSのサインで、決して悪いものではありません。 日々の生活の中で、しっかりと体の内なる声に耳を傾けてみてください。 そして、カイロプラクティック・ケアを受けてみてください。そうすれば、あなたの素晴らしい人生は、より良いものになるでしょう!

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田 一真