なんと、初めてのカイロプラクティックの患者さんは耳が聞こえない人だった!

人体の限界は130㏈

私たちは、常に音に囲まれて生きています。 職場や学校の音、町の音、生活音や家電製品の音。 どれだけ静かにしても常に何かの音は聞こえますし、たとえ静かな田舎であっても、風や虫などの自然の音が聞こえます。 こうした物理的な音の強さは㏈(デシベル)という単位であらわされます。 静かな病室は約20㏈、ささやき声は約40㏈、普通の大きさの声では50~60㏈の強さがあります。 これが、交通量の多い交差点では70~80㏈、パチンコ屋では90㏈にもなります。

騒音とは音の大きさだけで決められるものではありませんが、大きな怒鳴り声の80㏈あたりから人間は苦痛を感じ出します。 また、人体の限界は130㏈ほどといわれ大音量の中に長時間いると難聴などの肉体的な障害が出る可能性もあります。 ジェット機の爆音や爆薬が爆発する音が130㏈を超えているので、なんの対策も無しにこの爆音を近くで聞くのはとても危険になります。 ちなみに、2010年に南アフリカで開催されたサッカーワールドカップで有名になったラッパのブブゼラは、4万人収容のスタジアムでいっせいに鳴らすと130~150㏈にもなり、ジェット機のエンジン音にも匹敵するそうです。

骨伝導VS空気伝導

簡単にいうと音の振動が鼓膜から骨に伝わって聞こえています。 これを骨伝導と呼んでいます。 スマートフォンやビデオカメラ等で録音した自分の声を聴くと、自分の声が別人のように感じたことがあると思います。 それは普段、自分の声は骨伝導によって聞こえているからなんですね。 録音で聞く自分の声は、空気伝導になります。 骨伝導は低い音を伝えやすく、逆に空気伝導は高い音を伝えやすくなります。 自分の声が録音だと別人のように聞こえるのはこのためになります。

耳は身体のバランスも維持する!

私たちは普段どのように体のバランスを保っていると思いますか? 実は耳が体のバランスを保つ上で大きな役割を持っているのです。 もし私たちが目からの情報だけでバランスを保っているとしたら、今この場で目をつぶった瞬間にバランスを崩すことになります。 ですが、そんなことはありません。 耳には、外部からの情報を聴覚で捉える感覚器の役割のほかに、体のバランスを保つ平衡器としての役割もあります。 これらの重要な機能は、耳の奥の骨に囲まれた内耳で行っています。 聴覚は音を聞き分ける蝸牛という器官が担当し、頭や体の傾きは三半規管と前庭器官が感知してバランスをとっています。 また、気圧が変化して耳がキーンとしたときは、耳と咽頭をつなぐ耳管から空気を抜いて調節もしています。 体のバランスを保つために目や耳からさまざまな情報を得ているわけですが、その情報を正しく処理してバランスをとれるようにしているのは “脳” になります。 では、その情報がどのようにして “脳” まで伝わるかといえば “神経” になります。 カイロプラクティックで神経の流れを整えることで、聴覚やバランス感覚にまで良い影響を与えてくれます。

ところでフィギュアスケートの選手は高速回転してもなぜ目を回してバランスを崩さないのか気になったことはありませんか? 耳には、体の動きを敏感に捉える高性能のセンサーが備わっています。 センサーで捉えた回転情報が “神経” を伝わり “脳” がその情報を処理します。 普通の人はすぐに限界が来て、眼振(がんしん)という目が上下左右に振れる現象が起き、バランスを崩してしまいますが、フィギュアスケートの選手は訓練によってGABAという “神経伝達物質” を “脳” から分泌して眼振が起こらないようにしています。 その証拠に普段右回しばかり練習している選手は逆の左回りになるとGABAが分泌されずに目を回してしまうんだとか。 ちなみにトリノオリンピック金メダリストのプルシェンコ選手は左右どちらに回っても、まったく問題ないそうです。 さすが金メダリストですね!

カイロプラクティックと聴覚は切っても切れない関係

一般的に耳の症状は原因不明と言われる事が多くなります。めまい・立ちくらみなどは眼振検査などをした後、めまい止めの薬を処方され安静にする必要があります。 外耳炎・中耳炎はいわゆる炎症が起きている状態なので耳掃除を控えたり、熱いお風呂に入るのを控えたり、場合によっては耳に水が入らないよう耳栓をする必要があります。 難聴はストレスやウイルスが原因と言われますが、はっきりとした原因はよく分かっていません。 安静にするか薬を処方されることが多くなります。 メニエール病は内耳にリンパ液が増加することが原因とされていますが、なぜリンパ液が増加するかは解明されていません。 こちらも安静にし、症状の度合いによってはステロイドやリンパのむくみをとる利尿剤などを処方されます。

実はカイロプラクティックと聴覚は切っても切れない関係です。

カイロプラクティックは、肩こりや腰痛の時に通うというイメージが強いかもしれませんが、歴史上、初めてのカイロプラクティックの患者さんは耳が聞こえないという症状をお持ちの方でした。 1895年9月18日、D・D・パーマーは世界で初めてカイロプラクティックによるアジャストメントを清掃作業員のハービー・リラードに行いました。 リラードは17年前に重い物を持った時に背中でボキッと音が鳴り、その後すぐに耳が聞こえなくなったとパーマーに伝えました。 パーマーはリラードの背骨を調べ、異常な箇所を見つけ、アジャストメントをしました。 数回のアジャストメントでリラードは耳が聞こえるようになりました。 “神経” の流れを正常にしたことで “脳” が身体の状態を正しく認識できるようになり “自然治癒力” が働いたからですね!

話を戻しますが、耳に関する症状が原因不明ならば対処のしようがないのではと思うかもしれませんが、そうではありません。 私たちの “脳” は “身体” のすべての状態を正確に把握していて、身体に起きた問題はすべて的確に素早く対応してくれます。 その力は “自然治癒力” とか “先天性治癒力” と呼ばれるものです。 この力は決して間違いを起こしません。 薬のような副作用もありません。 しかし、それを阻害するものがサブラクセーションになります。 サブラクセーションとは “脳“ と “身体” の情報のやり取りがうまくいかなくなった状態です。 そもそも身体に現れる症状は、“身体” から “脳” へのSOSのサインなのです。 そのサインを薬などで隠そうとしたり無くそうとするのではなく、日頃から定期的なカイロプラクティック・ケアで健康な体を維持しましょう!

塩川カイロプラクティック治療室
スタッフ 前田一真