側弯症(むち打ち)
【来院に至った経緯】
小学2年生の時に学校の健康診断で側弯症の疑いと診断された。本人に自覚症状はなく、特に痛みを訴えているわけではなかったが、たまたま両親が当院に通っている方の知人で「行ってみたら?」と紹介されていた。
ちょうどその頃、子供がスケボーで転倒。後頭部を激しく強打したため病院でレントゲン・MRIを検査したが脳には異常なしとの診断だった。
レントゲンやMRIでは異常なしと診断された人があとから後遺症が出るようなケースはよく耳にしていたので不安になり、以前から紹介されていた当院に来院される。
【初診の状態】
①左腰部起立筋の緊張
②左仙腸関節の可動域制限
③頸部の過緊張と左上部頸椎の浮腫感
【経過と内容】
初診時の状態では、左腰部起立筋と左上部頸椎に過緊張と浮腫感が確認された。また左仙腸関節に明らかな可動域の制限が確認された。温度検査では骨盤部と上部頸椎に明らかな温度の誤差が確認された。
学校の健康診断で側弯症の疑いとのことだったが、骨盤の可動域制限や傾きの影響によって左の腰部起立筋がかなり緊張していた。
また当院に来院される直前にスケボーで転んで後頭部を強打した影響か、頸部が小学2年生とは思えないほど緊張していたため、初期集中期の段階では週1回のケアから開始した。
子供の場合、体の反応がとても早く、ケアを始めて1週後(1回目のアジャスト)には、頸部の緊張が明らかに緩んだ。2週後(2回目のアジャスト)には、腰部の緊張も少なくなった。
3週後の検査ではしっかりと体の状態を維持できたいたので、早い段階から2週間に一度のペースに間隔を広げることができた。その後、1カ月に一度でも体の状態が安定していたので、現在は2か月に1度のペースに間隔を広げてカイロプラクティック・ケアを続けている。
【考察】
今回、学校の健康診断で側弯症の疑いと診断され、またその後にスケボーでの転倒によって後頭部強打という目に見えた外傷があったために腰や首に過緊張が見られた。
直接の原因は外傷によるものと判断できるが、子供の場合はそれによってできたサブラクセーションによって成長期の体に影響が出る事も考えられる。
カイロプラクティックでは側弯症を治すことを目的とはしていない。あくまで神経の流れを整えることで体の情報を脳へ届けることが目的である。
アジャストメントにより神経の流れを整え脳と体の情報のやり取りが上手くいけば、成長期真っただ中の子供の場合は、その後の成長にも良い影響を与えられると容易に考えられる。
子供の場合は大人と違い体の反応がとても早いので、早い段階から治療の間隔も広げられる。今回の症例も子供の自然治癒力の高さが分かる症例である。
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