女性67歳

【来院に至った経緯】
10年前に左股関節がカクっとなり、整形外科でレントゲンを撮ると股関節変形症と言われた。その後は、老化でこんなものかと思っていたが、徐々に左の鼠径部が痛み出すと同時に左のお尻、もも、ふくらはぎ外側まで痺れが出るようになってしまった。再度、整形外科に行きレントゲンを撮ると、今度は坐骨神経痛と言われた。徐々に歩く動作が辛くなってきた。特に辛かったのが階段を昇る動作で、脚を上げると左股関節を中心とした痛みが強く出るようになった。自宅が4階なので、階段を昇るのが嫌で外出する回数も減ってしまった。気分も滅入るので、整形外科で痛み止めや湿布をもらったが、日が経つにつれ薬も効かなくなってきた。最終的にブロック注射を打ったが、ほとんど症状が変わらず、それどころか腰に激しい痛みが出てきた。そんなとき知人から、痛み止めやブロック注射は体に良くないと言われた。どうすればいいのか尋ねると、「とても良い先生がいるから行ってみて!」と紹介され、当院に来院される。

【初回の状態】
① 左仙腸関節の明らかな可動域制限
② 腰部起立筋の過緊張
③ 上部頸椎の過緊張と浮腫感

【経過と内容】
初診時の状態では、左仙腸関節の明らかな可動域制限が確認された。腰部の起立筋も緊張がみられた。また上部頸椎にも過緊張と浮腫感が確認された。温度検査では骨盤と上部頸椎に明らかな温度の誤差が確認された。10年前から股関節に違和感が出始めたとのことだったが、レントゲン評価では椎間板の段階はD5と非常に慢性的で10~15年ほど負担がかかっていた。重度の骨盤の傾きも確認されたので初期集中期の段階では週3回のケアを提示したが、仕事の関係と遠方からいらしているということで週2回のケアから開始した。

3回目(2週目)のアジャストメントの後、左股関節の痛みが軽減し、仰向けで膝を曲げて脚が外側に開くようになった。5回目(3週目)の後は、足首まで出ていた痺れが膝上くらいまで上がり、平坦な道ならほとんど気にならずに歩けるようになった。7回目(4週目)のアジャストメントの後、左脚の痺れがほとんど気にならなくなった。左の股関節の痛みがまだ少し残っているので、現在は1週間に1度のペースに間隔を広げてケアを続けている。

【考察】
今回の左脚の痺れと左股関節の痛みの原因は、重度の骨盤の傾きや可動域制限による神経圧迫によるものと考えられる。また上部頸椎にも過緊張が見られ、睡眠の質にも影響していた。上部頸椎は脳幹にもっとも近い部位でとても重要なところである。レントゲン評価では椎間板の段階はとても慢性的なD5と評価した。10~15年以上、負担がかかっていたものと考えられる。重度の骨盤の傾きも見られたが、それが股関節にも必要以上の負荷をかけ痛みの原因となっていたと考えられる。アジャストメントによりサブラクセーションが取り除かれ、体の情報が脳へ届いたため左脚の痺れや股関節の痛みの改善に繋がっただけではなく、睡眠の質の改善にも繋がったと考えられる。例え椎間板の段階が慢性的なD5の評価だったとしても集中的にアジャストメントを受けて神経の流れを整え、体の情報を脳へ届けることがいかに重要かが分かる症例である。

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