男性26歳

【来院に至った経緯】
 身体の歪みや慢性的な腰痛肩こりを仕事中に毎日感じていて、整体やマッサージにいったが変化は無く、「このまま体の違和感を感じたままでは大切な仕事に支障がでるし、趣味でしているオーケストラの演奏にも集中できない」と思い、インターネットで調べ来院に至る。 また、5才のころからアトピー性皮膚炎で悩んでおり、幼少期から皮膚科に通い、ルパフィンやステロイドやかゆみ止めの薬を飲み続けていた。特に梅雨から夏にかけて気圧の変化や発汗によりかゆみや荒れ方が顕著にみられている。

【初回の状態】
①右側腰部起立筋から肩・首にかけての筋緊張
②右骨盤部の明らかな可動域制限
③関節の内側・背中全体の肌の荒れ(湿った肌感)

【経過と内容】
 レントゲン評価では、椎間板の後方のみに負担が掛かり初めている状態で、10数年以上に相当する慢性的な椎間板は見当たらなかったが、骨盤の顕著な傾きと触診時の明らかな可動制限や筋肉の緊張が見受けられた。体表温度検査では交感神経系支配である胸椎に反応が確認、また副交感神経支配である骨盤部・頚椎にも反応が確認され、自律神経系の乱れも見受けられた。レントゲンの評価において、3~5年ほどの慢性度であり、初期集中期では週に1度の来院ケアからは開始した。

 主訴であった腰痛は初診日より1週間後(1回目のアジャストメント)には、痛みが徐々に上部に移動し、2週間後には(2回目アジャストメント)には、痛み自体は消えたが、起立筋や骨盤の緊張は未だ確認されいた。3週間後には(3回目のアジャストメント)には、1週間経過しても保持できるほどの可動域を保てるようになりました。初診日より4週後(4回目のアジャストメント)には、骨盤部周りの筋肉の硬直が徐々に緩和していき、骨盤の可動域の制限も消失していった。そして5週間後(5回目のアジャストメント)には、肌の状態も変化し始めていった。患部が湿ったウェットな状態からカサカサした肌の質感に変化していった。ご本人曰く、幼少期にアトピーになっていた頃に見られていた肌の状態に戻った感じがすると言われていた。現在は、腰の痛みで仕事を中断することもなく安心して仕事に集中できるという。現在も2週に1度のペースでメンテナンスでケアを受けている。

【考察】
 今回の腰痛の原因は、重度の骨盤の傾きにより、歩行時やデスクワーク中にねじりの負荷が腰部に常に加わり続けたことで、腰部の椎間板に負荷を与えていたことが考えられる。その結果、腰部‐骨盤部における神経に問題が生じたことによって腰痛を発症したと考えられる。レントゲンの評価から、腰部における椎間板の段階は慢性的なD3の状態と判断した。 重度の骨盤の傾きや可動域位の制限によって腰部に大きな負荷をかけていたと考えられる。 体の構造上、傾いた骨盤のバランスを保つには、まず骨盤の可動域を制限させ筋肉を緊張することで骨盤の補強にあたります。 骨盤部へのアジャストメントによって骨盤が安定し、神経供給が改善したことによって、しっかりと脳が体の状態を把握することが可能になり、腰部‐骨盤部への改善に繋がったと考えられる。 また、骨盤が安定し、背骨全体の安定に繋がったことでアトピー性皮膚炎の変化にも大きく影響を与えたと考えられる。カイロプラクティックでは、自律神経のバランスの乱れがアトピー性皮膚炎の原因があるとかんがえています。特に腎臓や副腎に繋がっている神経のサブラクセーション(中部~下部胸椎)が原因として考えられています。今回のケースでは、胸椎9番付近の体表温度の乱れや可動域制限や胸椎9番付近の背部の緊張が確認されました。 骨盤部へのアジャストメントと共に胸部へのアジャストメントを行たことによってサブラクセーション(神経の圧迫)が取り除かれ、脳と身体のサイクルが正常になり、自律神経が乱れていたが神経伝達が改善し、肌の大きな改善へと繋がったと考えられる。

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