日本人の成人4人に1人が腰痛で悩まされていると言われています。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、高齢になればなるほど腰痛を訴える人口比率は高くなり、40~60代では4割が腰痛とまで言われます。

一般的に腰痛は、パソコン作業や家事などといった長時間の同一姿勢、ホルモンバランスの乱れ、冷え性、血行不良、運動不足、精神的なストレス、生活習慣の乱れ、環境の変化などといった様々な外的要因が考えられます。

腰痛の治療法として上記に挙げた外的要因の対処法として、凝っている部分をほぐすことや鎮痛薬や筋弛緩薬や血流をよくする薬の使用がありますが、症状が緩和されることはあっても根本原因の改善にはなりません。 

考えてみてください。もし外的要因が腰痛の根本原因だとしたら、なぜ腰痛になる人とならない人がいるのでしょうか?

ここで重要なことは、腰痛の予防策として外的要因だけに意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。そもそも腰痛は私たちの体が危険な状態にあることを知らせてくれる大事なシグナルです。

デスクワークのような長時間座っている姿勢をしていれば、必ず腰が凝るものです。それ以上長く座っていることで体に負担がかかり危険が生じてくることを私たちの体は教えてくれているのです。

カイロプラクティックでは、体の内に問題の根本原因が存在していると考え、腰痛に対してアプローチします。

カイロプラクティック的アプローチ

腰痛で悩まされている人の多くは筋肉が硬直していて、原因として腰部や骨盤部へのストレスが大きく関係しています。人間はストレスを受けると、そのストレスに抵抗するため交感神経が刺激され、その結果血管の収縮が続き、血流が滞り、疲労物質がたまって筋緊張が起きます。そして”凝り””重だるさ”などの症状につながります。

これが初期の身体のシグナルになります。

この初期のシグナルの時に、軽い運動やストレッチや休息をとることで自然に解消されることが多いのですが、そんな簡単な事ではありません。

腰痛で悩んでいる人のほとんどは慢性化しているため、運動でかえって腰痛がひどくなってしまい寝て身体を休ませても解消されない。その様な経験はありませんか? 

初期のシグナルを放置し、腰痛が慢性化してくると、筋緊張が続き、脳の自己調整力によって回復を図ります。今度は逆に副交感神経が優位になります。副交感神経が刺激されるとプロスタグランジンというホルモンを使って血流を促し、痛みを起こし、炎症させる作用が出てきます。つまり肩がガチガチに凝って重たくなった部分が痛く感じるのは、組織の修復や回復をさせようとして体が起こす「正常な反応」なのです。

すべての痛みや凝りには必ず意味があります。

私たちの身体が腰や骨盤を支えるために自ら筋肉を硬直させ、コルセットのように不安定な場所を補強してくれている、身体の防御反応の1つなのです。

ここで重要なのが、脳と神経と体のつながりです。

脳と神経と体のサイクルに異常があると、脳が身体の状態を把握できず適切な対処を行うことができないのです。その結果どれだけ凝っている筋肉をほぐしたとしても、また生活習慣を見直したところで、腰痛の根本改善にならないのです。

神経を介して脳と体のサイクルが正常であれば、脳がしっかりと問題個所を把握することができ、修復と回復が正常に行われ、自らの身体でスムーズに治癒することができるのです。