平成30年度の第1回ガンステッド・ベーシック学部が始まりました!

トピック:ガンステッド・テクニックとは?

1895年9月18日、最初のアジャストメントが初代のD.D.パーマーによって行われました。その歴史は約120年。現在では、数多くのカイロプラクティックのテクニックや理論が確立されいます。そのほとんどのテクニックは、開発者の名前が付けられています。その中で最も正確であり、科学的なテクニックがガンステッド・テクニックです。

C.S.ガンステッドの誕生

1898年7月23日、Dr. Clarence S. Gonsteadは、サウスダコタ州のウィローレイクで誕生しました。数年後、父は酪農家になることに決めウィスコンシン州へ家族を移し、 農場を営んでいました。若きしのガンステッド氏は、農場用のトラクターや自動車の修理する仕事に没頭する毎日でした。この経験が、その後の彼のカイロプラクティック人生に大きく影響することとなりました。しかし、19歳の時に重度の関節リウマチを患い寝たきりの状態となり、当時の医療では何も効果を得れず、友人の紹介でカイロプラクティック・ケアを受けることとなりました。パーマー大学を卒業したJ.B.オルセン先生によるアジャストメントによって、また歩くことが出来るようになり、そして日常生活を送れる状態まで回復することができました。この奇跡的な体験が彼をカイロプラクティックの道へと導きました。その後、アメリカのアイオワ州ダベンポートにあるパーマー大学を卒業し、D.C.の称号を取得する。

最初のクリニック

卒業後、ウィスコンシン州のMt. Horebにてクリニックをオープン。Dr.ガンステッドは、朝の7時~夜10まで患者を診て、その後は往診という毎日。1日12~14時間働いていた。最初のクリニックから16年後には、クリニックを拡大し、週6日半クリニックで仕事をして、1日250人の患者が中西部全域からクリニックに訪れていました。街で深夜遅くまで明かりがついていたのは、彼のクリニックただ1軒だけであったと言われていました。そして、彼は起床した日と同日に決して寝床にはいることはありませんでした。

ガンステッド・クリニックの誕生

1964年、Dr.ガンステッドは29,000 square foot(約2,695㎡)に及ぶ広大なオフィスを建設しました。100名が収容することができる待合室、11個の施術部屋、76人の客を収容可能な宿泊施設、宿泊者のためのカフェテリア、世界中から患者さんを受け入れるための飛行機専用の滑走路が併設されました。地下室では、セミナーを行うことができる大きな会場が設けられた。当時は、カイロプラクターの暗黒期と言われるほどの厳しい時代で、医師会の弾圧が激しく、カイロプラクターを排除する流れで、多くのカイロプラクターが起訴され、牢獄に送られていました。 当時のほとんどのカイロプラクターが自宅で細々と隠れながら仕事をしている状態でした。そんな時代背景の中Dr. ガンステッドは、カイロプラクティック業界にとって世界最大級のクリニックを建設したことはビックニュースとなりました。そして、世界中からDr. ガンステッドの治療を受けにくる患者さんやセミナーを受けに来るカイロプラクターで毎日人が押し寄せるほどのクリニックでした。現在でもクリニックは、最大のカイロプラクティックのクリニックとして存在し、セミナー開催場所としても活用されている。

1978年10月2日、Dr.ガンステッドは80歳にしてこの世を去りました。55年間、カイロプラクターとして休みなく働き、その臨床経験は400万件以上も残されています。ガンステッド・テクニックには、それらの膨大な臨床データに基づき、科学的に立証された技術が確立されています。その理論とテクニックは世界中の多くのカイロプラクターに広まっていきました。

ガンステッド・テクニックの理論とは?

Dr.ガンステッドは、脊椎を解剖生理学的に神経と筋骨格の複合体と見るべきだと考え、 2つの理論を確立しました。

①土台理論(The Level Foundation)

人間は2本足歩行の動物であるため立位時に脊椎には重力がかかります。脊椎の最も下にある土台、仙骨が基盤となりその上に第5腰椎が乗り、順番に第5腰椎という土台の上に第4腰椎、第4腰椎の土台の上に第3腰椎となり最後に環椎という土台の上に頭蓋骨がトップに乗り、脊柱の安定性を維持しています。脊柱を建物に例えると、土台がしっかりしていることは耐久性、耐震性にとって非常に重要なことです。ほんのわずかな土台のゆがみが、建物全体の大きなゆがみを生じる原因になります。いわば、身体の土台が骨盤です。骨盤が安定していると脊柱は最もバランスのとれた状態を保つことができます。このように、Dr.ガンステッドは脊椎のどこのレベルにおいても土台が崩れてしまうと上位に影響を与えてしまうと考え、身体にとって土台が最も重要であるという土台理論を確立しました。

②椎間板理論(The Level Disc Theory)

椎間板は、脊椎の中で最も重要な構造物であると考え、健常な脊椎では椎問板はどこをとっても等しい高さでなければならない、つまり正常な椎間板は平行であるべきと考えました。すなわち、土台のゆがみが椎間板にストレスを与え、椎間板が膨れたり、傾いたりすることで周辺の神経組織に炎症が起きます。そして、身体の様々な機能のコントロールを行っている神経の伝達を妨害し、痛みやしびれといった感覚のみならず、自律神経のバランスや関連する各臓器にも影響を与えるようになると考えました。そして身体にとって椎間板が重要であるという椎間板理論を確立しました。