”手足が冷たくて夜なかなか寝付けない”

こんなお悩みはありませんか?

近年では、クーラーの普及で夏でも身体が冷えきっている人も増えています。

このように体温と睡眠には、大きな関係性があります。

そもそも体温は起きて活動を始めるとだんだん上がり、脳が活発になり、夜に向けて下がり始めます。眠くなるのは体温が下がり始めたときです。夜になると、身体を活動させないので体温が低くなるというわけです。睡眠が深いほど、体温は大きく低下します。

その原因のひとつは、睡眠に入ると、体温の基準値が下がることにより、代謝が低下し、体内で生み出される熱量が少なくなります。人間の脳はほかの動物と比べて、高い機能をもっており、昼間は脳をフルに使って生活しています。そこで疲れた脳が オーバーヒートしないように、脳の温度を下げて休ませ、脳の疲労を回復させるのが睡眠なのです。

もともと私たちの身体には、環境の変化に応じて適応する能力が備わっています。暑ければ汗をかき体温を下げ、寒ければ震えて熱を作ります。それらの環境の変化を察知しているのが神経になります。様々な神経が環境の変化を察知し、その情報を脳に伝えます。その情報を基に脳は環境に適応するため24時間休むことなく対処しています。

朝、太陽が昇った時、身体を活発にするため体温を徐々に上昇させ、夕方から夜にかけては、身体を休めるため体温を徐々に下げていきます。これらすべてに脳と神経が大きく関わっているのです。

神経を介して脳と身体のサイクルに異常が生じると、うまく環境の変化に対応することができなくなります。その結果、夜になっても手足が冷たいままで眠れないということが生じます。

ではどうすれば身体の熱を効率的に下げることができるのでしょうか? 

もちろん神経の流れが正常であることは重要ですが、身体の機能をうまく利用して身体の熱を下げることはできます。

まず赤ちゃんを想像してみてください。

赤ちゃんが眠たくなっているシグナルは手足が暖かくなってきた時です。眠りに入る時は、手足の血管が開き、体内の熱を手足から外に逃がして、体温を下げて眠りに入るのです。

つまり足が冷たいと眠れないのは、熱をうまく体の外に逃がすことができない状態だからです。

足が冷たくて靴下をはいたままや、電気毛布でベッドを温めておく方法は、体の表面が温まるので眠くはなりますが、そのままだと体の中の温度が下がらないので熟睡できないことになります。電気毛布や暖房は、タイマーでスイッチが切れるようにしておくとよいでしょう。

また寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、足湯で軽く体を暖めると、眠りに入るまでの時間が短くなり、深い眠りを得やすくなります。
なぜなら温かくした後は、血管が拡張し、手足の表面からの熱放散が増え、体の内部の温度が低下しやすくなるからです。

しかし、熱すぎるお風呂は逆に深部体温が上がってしまいますのでご注意ください!

顔のほてりなどある場合は一時的に頭を冷やしても、温度を下げたのと同じ効果が得られるという報告がありますから、試してみてもいいでしょう。

また運動不足であれば、夕方の簡単な運動も、皮膚からの熱放散を増やすので効果的です。特に運動不足の人の多くは交感神経と副交感神経のスイッチがうまく入れ替わらないことがあり、軽い運動をすることで、スイッチが入れ替わり、うまく体温調節ができ、質の高い睡眠が取れるようになります。

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冷え性チェック

『陰性の冷え性』
甘いものや乳製品が大好き、夏野菜や熱帯性の果物をよく好んで食べる、冷えた飲み物が好きな方は、血管や心臓をゆるめすぎて体全体の血液の流れが悪くなり、冷え性になります。顔色が青白く、動きたくても動けなく、全体的に水っぽく膨れたように見えるが特徴です。

『陽性の冷え性』
動物性食品の摂り過ぎなどで体が陽性に傾きすぎることが原因です。血管や心臓を引き締めすぎて体全体の血液の流れが悪くなり、体の隅々まで血液がいきわたらず、冷え性になります。いったん動き出すと動けるのが特徴です。顔色が白・黒、又は茶色、全体的に痩せている、又はがっしりと太っているように見えるが特徴です。

身体の自然治癒力を引き出す食事とお手当

「強い陰性」の食べもので「強い陽性」を中和する方法は、体に負担がかかります。
逆に「強い陽性」の食べもので「強い陰性」を中和する方法も、体に負担がかかります。

陰陽のバランスのとれた食事を心がけて、

  =陰の冷え性には、中庸+やや陽性の強い食べもの
  =陽の冷え性には、中庸+やや陰性の強い食べもの

を食べて少しずつ、バランスを取り戻すことが理想的です。